リーグステージ第2節まで戦った町田は2引き分けでまだ勝点3獲得に成功していない。開幕節は町田のミスを逃さなかったFCソウル(韓国)を相手になんとか1-1の引き分けに持ち込み、第2節はジョホール(マレーシア)相手に最後まで1点が遠く、スコアレスドローに終わっている。
届きそうで届かない初勝利。先日、日本代表がブラジル代表から歴史的初勝利を挙げた際、ピッチに立っていた国際経験豊富な相馬 勇紀ですら、ACLEで勝つことの難しさを痛感しているという。
「ACLEはまだ始まったばかりですし、自分たちの結果次第で変えられる未来があるので、早く初勝利が欲しいです。ACLEを戦っているチームはボールを奪うタイミングや足を伸ばしてくる感覚がJリーグとは全然違います。それでも自分がこれまで経験してきたことを踏まえながら、アジャストしなければいけません」 Jリーグでの試合と比較して、ACLEではフィジカルに優れた町田の選手たちが、相手とのフィジカルバトルで必ずしも優位性を発揮できず、苦戦の一因となってきた。そのため、チームはボールを掌握した状況でも相手を崩せるように果敢にチャレンジ。前述の福岡戦では3CBの一角を担うドレシェヴィッチを右SBのような位置取りに可変させ、効果的な形での前進にトライした。もちろん完成度はまだまだとはいえ、ACLE初勝利に向けて、チームはさまざまな試行錯誤に取り組んでいる最中だ。
なお、遠征メンバーは福岡戦の翌日に日本を出発。ACLEで初のアウェイゲームだったジョホール戦に向けた遠征では、直前のJ1第32節・岡山戦で劇的勝利を飾っていたため、意気揚々と乗り込めた。しかし、今回は福岡相手に勝ち切れなかったことを踏まえて、主将の昌子 源は「前回と比較して、アウェイに行く際の疲労感が違うかもしれない」と口にした。
ただし、肩を落としてばかりもいられない。上海海港戦は中2日での強行日程だ。昌子 源は自らを奮い立たせるようにこう言った。
「福岡戦を引き分けで終わってしまって重たく感じますが、上海から帰ってくる際は気持ちよく帰ってこられるように頑張ってきます」 また、攻撃の核である相馬 勇紀は、ジョホール戦でのPK失敗の雪辱を期して、「僕が点を取って勝ちます」と語気を強めた。攻守の大黒柱を担う昌子 源と相馬 勇紀が、ACLE初勝利という名の“まだ見ぬ景色”へ、町田を導く。
[ 文:郡司 聡 ]