現在、リーグステージで首位に立つ神戸。その強さを存分にアジアで示し続けてきた。
開幕ゲームとなった9月の上海海港(中国)戦は、過酷なアウェイ戦だったが、エリキ、宮代 大聖、大迫 勇也が着実にゴールを決めて3-0で勝利し、幸先の良いスタートを切る。ホームにメルボルン・シティ(オーストラリア)を迎えた第2節はメンバーをガラリと変更して臨み、相手のポゼッションワークに苦しめられたが、集中を切らさない守備を軸に奮闘。そして終了間際に汰木 康也が劇的な決勝ゴールを決めた。
第3節のアウェイ・江原(韓国)戦は敗戦を喫し、一時首位陥落とはなったが、前々節・蔚山(韓国)戦に勝利して首位に返り咲く。そして前回大会で敗れていた上海申花(中国)との前節は、見事にリベンジ成功。この結果、5試合を終えて4勝1敗の勝点12。8位以上がラウンド16に進出できるリーグステージの突破に向けて、大きな前進を果たした。今節はこの良い流れを着実に来年の残り2節、そして、ラウンド16へと引き継ぎたい試合になってくる。
一方、成都蓉城はここまで勝点5の10位と低迷している。ただ、前節では主力をそろえた広島を相手に1-1の引き分けに持ち込んだ。オランダ代表招集歴のあるCBティモ レツヘルトらを軸とした、国内リーグ最少失点の堅守には定評がある。また、広島戦でPKを決めたフェリペ シウヴァのポストワークは脅威であり、中国代表のウェイ シーハオや背番号10をつけるロムロら攻撃センスのある選手もそろっている。神戸としては我慢強く勝機をつかみたい試合になるだろう。
今節は12月6日の明治安田J1最終節・京都戦(0●2)から中2日の試合であり、選手起用は流動的だが、“吉田ヴィッセル”は常に総力戦だ。チーム全員で歓喜も悔しさものみ込んで、多くの試合をこなしてきた。吉田 孝行監督は京都戦後、「自分たちはACLEも中2日である。ホームですし、そこは必ず勝って終わりたい」と成都蓉城戦へ意気込む。
酒井 高徳は「正真正銘の最後の試合」とし、「クラブとしてもそうですし、選手、チームスタッフ全員、やっぱり同じ方向を向いて最後の試合に懸けて、勝てるための準備をすべてやって、年内を勝ちで終わりたい」と闘志を燃やす。扇原 貴宏も今季のラストゲームにチーム一丸で挑む心境を伝えた。
「京都戦は結果もついてこなくて、サポーターの皆さんもすごくガッカリしたと思う。逆に言うと、ラスト1試合が残っている。来季につなげるためにも、タカさん(吉田監督)を勝って送り出すためにも、中2日ですけど、まずは神戸らしいサッカーを体現できるように。そのあとには結果がついてくると思うので、チームでしっかりと準備したい」 “トモニ”戦った吉田 孝行監督とのラストゲーム、そして、2025年版・神戸の見納めとなる一戦。最高のフィナーレに期待するのみだ。
[ 文:小野 慶太 ]