ここまで本当に多くの試合を戦ってきたが、6日のJ1最終節・湘南戦後のセレモニーで久保 雅義代表取締役社長が「歴代最多の試合数になります。これはチームがすべてのタイトルを(狙って)最後まで戦った証です」と話していたとおり、とても誇らしいことだろう。チームは最後まで戦い抜くスタンスを見せてくれるに違いない。
上海申花戦が指揮を執る最後の試合になるミヒャエル スキッベ監督は、J1最終節を戦い終えたあと、「4年前にこのチームを城福(浩)さんから引き継いだときと同じように、できるだけ良い形にして次の監督に渡していきたいと思っています。今日はケガ人が出なくて良かったと思いますし、しっかりと2日休んで、次の上海申花との試合に向けて、良い準備をしたいと思います」と語った。
荒木 隼人も「最後にスキッベさん、セハット(ウマルコーチ)、松尾さん(松尾 喜文コーチ)、みんなを勝利で送り出したいですし、ACLEは来年以降も続いていく大会。リーグステージは非常に混戦ですし、勝って突破に向けて前進したいと思っています」と話している。
広島に乗り込んでくる上海申花は、昨季に続いて今季も2位で中国スーパーリーグを終えている。首位に立っていた時期もあった中で上海海港に3連覇を許してしまったことは痛恨だが、ロシア国籍のレオニード スルツキー監督の下で着実に力をつけてきていることは間違いない。
ACLEでも、前回大会はリーグステージを7位で勝ち進み、ラウンド16まで進出。今大会はここまで1勝1分3敗で11位につけているが、攻撃陣には有力な外国籍選手を擁している。横浜FCでもプレーしていたサウロ ミネイロ。ポルトガルの年代別代表の経験があるジョアン カルロス テイシェイラ。赤道ギニア代表のルイス アスエ。彼らに自由を与えないよう90分間を通して前から強い圧力を掛けていきたい。
もっとも、対戦相手がどこでも広島がフォーカスするのは自分たち。前から果敢にボールを奪いにいき、速くボールを動かして人数をかけてゴールに迫っていく。守備でも攻撃でもアグレッシブなミヒャエル スキッベ監督のサッカーを体現することが勝利につながることを示してきたチームは、最後の試合も自分たちを信じて戦っていくだけだ。
4年にわたったミヒャエル スキッベ監督体制を勝利で締めくくるためにも、ACLEの戦いを前進させていくためにも、選手一人ひとりが最後まで力を振り絞って戦い抜く。
[ 文:寺田 弘幸 ]