今季からミヒャエル スキッベ監督が指揮を執る神戸。6日の明治安田J1百年構想WESTグループ地域リーグラウンド第1節・京都戦で新体制の初戦を戦い、PK戦の末に勝利した。左ウイングで先発出場した佐々木 大樹は「勝つというところが大事だった。今季への良い入りができた」と今季の第一歩目に好感触をつかんでいる。
その佐々木 大樹はミヒャエル スキッベ監督について「選手とすごくコミュニケーションをとってくれる監督」だと言い、「最初から『なんでも言ってこい』という感じだった。何か困ったことがあったらすごく聞きやすい」と印象を伝える。試合後や公開練習では、“スキッベ流”ともされる円陣をすでに何度も目撃できている。新たな指揮官を得た中で、神戸は着実に次なる進化の道に歩み出している状況だ。
今節は京都戦から中3日、さらにそこから中2日でJ1百年構想WEST第2節・長崎戦を控える過密日程の狭間にある。広島時代のミヒャエル スキッベ監督は連戦でも主力組中心のメンバー編成をしていたことで知られるが、ここでどんな組み合わせを選択するかは大きなポイントになるだろう。
仮に京都戦からメンバーを大きく変更した場合、出番に飢える多くの選手が自らのパフォーマンスを最大化させることになる。その1人は今季横浜FCから加入したンドカ ボニフェイス。強じんなフィジカルや鋭い読みを生かす29歳のCBは、横浜FC時代は3バック&5バックでプレー。4バックかつハイプレス・ハイラインを採用する神戸に加入し、高い位置に出るSBの裏のケアという仕事に対して「最初は『こんなにスライドするんだ』みたいな感覚はあった」という。ただ、いまではその戸惑いは解消されている。
「ゴウ君(酒井 高徳)とかみんながいろいろ言ってくれて、その感覚はもう分かったし、むしろ自分の得意なプレー。(マークする)人が決まってくるとやりやすいし、人を見ながらもカバーもできるのが一番良いと思うので、僕はそこのプレーを目指したい」 ンドカ ボニフェイスの自信の向上はチームが前進していることの証でもあるだろう。始動してからおよそ1カ月、選手間を含めてチームは着実なコミュニケーションワークを繰り返し、戦い方の共有や研磨を続けてきた。今節は今年最初のホームでの試合ともなるだけに、出場するメンバーは士気高くピッチに立つことになる。
一方、対戦するFCソウルは勝点9を積み上げ、5位につける。昨季リーグ戦でチーム最多の10得点を挙げた元イングランド代表のジェシー リンガードや、第1節・町田戦でゴールを決めたマルコ ドゥガンジッチらがチームを離れた。一方で、韓国代表歴のあるソン ミンギュや京都などでプレーしたGKク ソンユンらが新加入。攻撃センスの高いアンデルソン オリヴェイラやヨルダン代表CBヤザン アルアラブらタレントには警戒が必要となる。
[ 文:小野 慶太 ]