戦前、「一筋縄ではいかない」と横浜FMを警戒していた黒田 剛監督。実際の横浜FM戦は、指揮官の見立てが的中。常に町田が先行する展開に持ち込んでも、横浜FMが最後の最後まで食らいついてきたため、結局は1点差の接戦だった。また、試合開始直前にはスタメンで出場予定のドレシェヴィッチがウォーミングアップ後に体調不良を訴え、欠場を余儀なくされるアクシデントが発生。チームに逆風が吹く中、ケガから復帰したばかりの岡村 大八が緊急出場し、最終的には接戦を制する原動力となった。
横浜FM戦後、「開幕戦に照準を合わせてきた」と語った岡村 大八は上海申花戦での連続出場にも「余裕ですよ。任せてください」と意欲的。2025シーズン終了までC大阪でプレーした上海申花の新戦力、ラファエル ハットンと仮にマッチアップする展開になったとしても、岡村 大八はこう言って自信をのぞかせる。
「チームとしては(昨季のC大阪戦で)1失点を喫しましたが、個人的にはやられた記憶がないため、今回もうまく抑えられたらと思います」 また、横浜FM戦ではネタ ラヴィが77分間プレーし、「自分のプレーを見せられたという手ごたえが残っている」と語るほど、調子を上げてきた。昨夏の加入以降、負傷離脱が相次ぎ、本領発揮がお預けとなっていたイスラエル国籍のボランチは、上海申花戦に向けても「もちろん出る準備はできているし、たくさんの試合に出ることはプロサッカー選手の勤めだから」と前向きだ。ACLEの舞台で卓越したスキルを発揮できるかに注目が集まる。
なお、古巣のトリコロールを相手に2ゴールを決めたエリキは、神戸でACLEの出場実績があるため、上海申花戦は出場不可に。チームメートからの朗報を日本で待つエリキはこう言った。
「中国で難しい試合になると思いますが、チームのみんなで切磋琢磨して、勝って帰ってきてくれることを信じています」 現在2位に位置する町田は、リーグステージ突破を最低限の目標に掲げてきた。なおアジア初参戦の町田は、サウジアラビアで集中開催される準々決勝以降の“サウジラウンド”進出を最終到達地点に定める中、第一関門突破はもう目前に迫っている。「今回のアウェイでの上海申花戦に勝って、リーグステージ突破を決めたい」。そう語る相馬 勇紀の言葉は、チームの総意だ。
[ 文:郡司 聡 ]