川崎Fの直近の試合はJ1最終節・柏戦。2点を先取される苦しい展開となったが、焦りを微塵も感じさせないゲーム運びで主導権を握り返していく。そして後半から投入された家長 昭博、三笘 薫が躍動。48分にCKから家長のヘッドで1点を返すと、相手GKのミスを見逃さずにレアンドロ ダミアンが押し込んで同点。81分には三笘とのコンビネーションから家長が逆転弾を叩き込んで、逆転勝利を挙げた。まさに“最強フロンターレ”を見せつけた試合であり、準決勝にも勢いを持って臨むことができる。影の司令塔である登里 享平が負傷により欠場するが、ポリバレントな旗手 怜央もいる。クラブ史上初の複数タイトル獲得へ、歩みを止めるつもりはない。
「チーム全員がこの大会に強い気持ちがある。クラブとして天皇杯の優勝がまだないし、みんなでしっかりと準決勝を戦って、次に勝ち進んで天皇杯のタイトルをみんなで獲って、クラブの歴史を塗り替えていきたい」(レアンドロ ダミアン) 現役引退を表明した中村 憲剛とプレーできる時間も残りわずか。有終の美を飾るためにも、圧倒的な力を見せつけたい。
一方の秋田は準々決勝で福山シティFCに苦しめられる時間もあったが、力強さを見せた。ロングボールを使って、相手にボールが渡ったところでハイプレスを敢行。ショートカウンターを発動してゴールに迫っていく。そして、最大の武器であるセットプレーから3得点を奪取。1失点はしたものの、粘り強く戦う秋田らしいサッカーを見せた。そのスタイルはJリーグ最強チームの川崎Fが相手でも変わらない。「秋田にしかできない、秋田だからできることをする。1年間積み上げてきたことを、執念をもってぶつけるだけだと思います」と吉田 謙監督は話す。
格上が相手だからといって、負けるつもりは毛頭ない。秋田が目指すのはジャイアントキリングだ。27日、等々力陸上競技場で13時5分にキックオフの笛が吹かれる。
[ 文:高澤 真輝 ]


