2年ぶり11回目の出場となる流通経済大。昨季は京都の曺 貴裁監督がコーチを務め、関東大学リーグ2部を制覇。今季は関東大学リーグ1部で戦っている。
浦和の伊藤 敦樹や仙台の加藤 千尋ら、流通経済大が昨年送り出したJリーガーは計4名。そんな大学サッカー界きっての猛者に所属する選手の顔ぶれは、今年も多士済々を極めている。来季のJ加入内定者は現時点でなんと7名。宮本 優太(浦和)、安居 海渡(浦和)、満田 誠(広島)、仙波 大志(広島)、佐々木 旭(川崎F)らに加え、17日には佐藤 響と菊地 泰智の鳥栖への来季加入が発表された。
8日に行われた茨城県予選決勝では、延長戦の末に筑波大を3-2で退け、本戦への出場権を獲得。このタレント軍団を指揮する中野 雄二監督の下、Jクラブを打ち倒す下克上が大いに期待されている。
対して、3年ぶり9回目の出場となるのがYS横浜だ。指揮を執るのはシュタルフ 悠紀リヒャルト監督。36歳の若手戦術家は、J最年少監督としても有名。また、所属する選手たちの大半も若手で構成される、フレッシュかつ魅力的なチームとなる。
この若手指揮官が標ぼうするのは、テクニックに優れる選手たちがピッチの上を縦横無尽にひた走るアグレッシブな攻撃的サッカー。高い位置から果敢にボール奪取を試み、素早く、正確に相手ゴールへ迫っていくスタイルを掲げている。
注目選手は、札幌のアカデミー出身の神田 夢実。今季より東京23FCから加入したテクニシャンは、神奈川県予選の決勝で1ゴールを挙げ、勝利に貢献した。今季のリーグ戦で用いているダイヤモンド型の[4-4-2]システムでトップ下を務める司令塔の活躍が、天皇杯においてもチーム躍進のカギを握りそうだ。
勝ち上がった先の2回戦で待ち受けるのは、天皇杯で五度の優勝を誇る鹿島。トーナメントの駒を1つ進めて、一騎当千の名門に挑戦する資格を手にするのは果たしてどちらか。互いのプライドを懸けた注目の一戦は、22日の13時にキックオフの笛が吹かれる。
[ 文:岩波 陽平 ]