讃岐は今季のリーグ戦で5連敗スタート。上野山 信行監督の辞任、ゼムノビッチ ズドラブコ監督の就任など、短期間でさまざまな出来事が起こったが、最近はシュート数で対戦相手を上回るようになり、滑らかなパス回しからゴールに迫る攻撃のリズムが生まれつつある。
天皇杯は好きな大会だというゼムノビッチ ズドラブコ監督は、かつて率いた清水で第81回大会(2001年度)を制し、第80回でも準優勝の実績を持つ。リーグ戦の日程には余裕があり、この試合も天皇杯予選決勝と同様にベストメンバーで挑むと予想されている。何よりここを勝ち抜けば6月9日の2回戦でJ1徳島との対戦が決まっているのだから、勝利が欲しい。
いま讃岐に求められているのはチャンスを確実に決める丁寧な決定力だ。パスの精度、シュートの精度に徹底的にこだわりたい。これまでのリーグ戦は1勝1分5敗で14位。7試合でゴールを決めたのは中村 駿太、小松 拓幹、岩本 和希、薩川 淳貴の4名。すべてがJリーグ初ゴールという若い讃岐は、ゴール前での落ち着きを身につけたいところだ。
一方の高知ユナイテッドSCは天皇杯高知県予選決勝で高知大と対戦し、2-1で勝利を収めた。JFLでは7試合を消化し、3勝4敗で10位につける。前節は後半アディショナルタイムに下堂 竜聖がゴールを奪い、上位チームのFCティアモ枚方に1-0で勝利した。Jリーグを目指す高知ユナイテッドSCにとって、上のカテゴリーとなる讃岐戦は挑戦者として燃えるものがあるだろう。
両チームとも今後のリーグ戦につながる結果を求め、サッカー日本一を目指し、純粋にサッカーをプレーする喜びを表現する。ファンをしびれさせるような熱い戦いを期待したい。
[ 文:大森 一 ]