磐田にとっては2年ぶりの天皇杯の舞台だ。昨季、明治安田J2を6位で終えた磐田は、新型コロナウイルス感染症の影響でレギュレーションが変更された前回大会は出場できず。18年ぶりの天皇杯タイトルへの挑戦が幕を開ける。
2019年はラウンド16、2017年、2018年と2年間連続ベスト8とまずまずのところまでコマを進めるも、ここ一番で敗退し、タイトルを逃してきた背景がある。また、その間にJ1からJ2降格と自分たちの立場も変化している。それだけに、多種多様なチームが混在する天皇杯には、チャレンジャーとして挑みたいところだ。
現在リーグ戦では4連勝中と好調をキープし、3位につけている。直近のJ2第17節・北九州戦は、鈴木 雄斗が2ゴールの活躍を見せて4試合連続の完封勝利。調子を上げてきているだけに、この流れを継続したいところ。
あくまで今季の最大の目標は、J1昇格。その中で迎える天皇杯2回戦に対して、鈴木 政一監督は「リーグ戦は勝利しかないという中でやってきているので、それ以外のサブ、残りメンバーも含めたところでベストメンバーを組めればと思っている」とコメント。試合の出番に飢えている選手にとっては、この機会は絶好のチャンスだ。チーム力を底上げしていくためにも、彼らの台頭がチーム力アップにもつながっていく。その中でもルキアンが絶対的な存在となりつつあるストライカーのポジションには、小川 航基やファビアン ゴンザレス、三木 直土ら豊富なタレントがそろっている。押し込む展開が予想される中、いかに彼らがゴールを奪い、アピールできるか。そこが注目ポイントになりそうだ。
一方の北海道十勝スカイアースは、北海道予選決勝でノルブリッツ北海道を2-1で退け、クラブ史上初となる天皇杯の出場権を勝ち取った。そして、迎えた本大会初戦はJ2の秋田と対戦。格上相手に粘りを見せ、PK戦の末に勝利を勝ち取った。見事にジャイアントキリングを達成し、2回戦にコマを進めている。
北海道の帯広市に拠点を置く北海道十勝スカイアースは、現在北海道リーグで4連覇中。統括GMを務めるのは元日本代表の城 彰二氏で、将来的にはJFL、Jリーグへの参入を目指す野心のあるクラブだ。
今季から指揮を執る長野 聡監督は、現役時代に福岡などで活躍した経歴を持ち、チームには札幌に所属していたこともある曵地 裕哉や永坂 勇人らプロ経験選手も在籍。実績もある選手たちが磐田に対してどのように立ち向かい、二度目のジャイアントキリングを狙っていくか。チャレンジャーとして攻守でアグレッシブに向かってくるに違いないだろう。
所属するカテゴリーには大きな差がある両チームだが、その差など関係ない激しい一戦を期待したい。
[ 文:森 亮太 ]
