栃木はリーグ戦から中2日、町田は中3日で迎える試合となるが、まずどのようなメンバー選考になるかに注目が集まる。仮にターンオーバーをするとなれば選手層が問われる一戦となる。
栃木は一昨年度の天皇杯2回戦で山形を2-1で撃破。大幅にメンバーを入れ替えて臨んだ試合だったが、リーグ戦では控えに甘んじていた選手たちが奮起して勝利した。続く3回戦では公式戦で初めて鹿島と対峙し、0-4で敗戦。今回、この2回戦で町田を倒せれば、再び鹿島と対峙できる可能性があるだけに、栃木は是が非でも勝利したいところだろう。
栃木はリーグ戦においてハイプレスを基軸に前から激しくボールを奪いにいくスタイルを採用し、リーグ戦では17試合を終えて4勝7分6敗で15位につける。一時は失点数が増加するなど苦しんでいたが、直近のリーグ戦は3試合連続クリーンシート中と堅守が復調。それと同時に勝点を重ねており、チーム状態は上り調子だ。
誰が出場しようと手堅い試合展開を構築できており、ある程度の選手の入れ替わりが想定されるこの天皇杯2回戦も、堅守をベースにロースコアで進められる手はずはある。あとは、いかに得点が奪えるかだろう。リーグ戦の出場機会が限られている上田 康太や松本 凪生らにも出場チャンスはあると見られ、むしろ攻撃の構築の精度に変化が生まれることが期待される。面矢 行斗も含めてプレースキッカーも豊富にそろっており、リーグ戦同様にリスタートは大きな武器の1つだろう。
一方の町田は一昨年度の2回戦では本拠地にJ3の富山を迎えたが、0-1で敗戦した。今回は同じJ2クラブとの戦いとなり、なおかつ栃木とは7月3日に明治安田J2第21節での対戦も控えている。それだけに、のちのリーグ戦につながる試合にしたいところだ。
今季の町田は前線に鄭 大世、最終ラインに高橋 祥平ら軸となる選手たちを獲得。昨季と比べても、各ポジションの選手層が分厚くなっており、この対戦を前に栃木の田坂 和昭監督も「町田は全体にパワーアップしている」と警戒感を強めている。
町田は第17節を終了した時点で、リーグ戦では6位につけるなど好調を維持。リーグ戦から中3日で迎えるこの天皇杯2回戦も勝利し、勢いのまま、リーグ戦でJ1昇格圏へと殴り込むためのはずみをつけたいところだ。町田も栃木を倒せば3回戦では、町田を長く率いた相馬 直樹監督が率いる鹿島と対戦できる可能性があるだけに、こちらも是が非でも勝ちたい戦いだろう。
互いのストロングは縦に速いカウンター攻撃とリスタート。大枠では似た者同士となる戦いは、リーグ戦では常にきっ抗した堅いゲーム展開になることが多く、今回も同様の試合展開が予想される。多少のメンバー変更が見込まれる戦いの中で、出場機会に飢えている選手たちの活躍が勝負のカギを握ることになるだろうか。
[ 文:鈴木 康浩 ]