この“天竜川決戦”は4年ぶりとなる。2017年の天皇杯2回戦で激突した際は、二度のビハインドをはね返したHonda FCが意地を見せる展開に。現在川崎Fで活躍を見せる遠野 大弥が延長戦終了間際に同点ゴールを奪い、PK戦へと持ち込んだが、磐田に軍配が上がった。4年ぶりに実現したダービーマッチではどんな結末が待ち受けているか。本ラウンド注目の好カードだ。
Honda FCは、静岡県代表として6年連続で本戦への切符を勝ち取った。1回戦ではJ3の岐阜を相手に八戸 雄太、児玉 怜音の得点で2-0と勝利。Jクラブを撃破してコマを進めると、2回戦ではJ1横浜FMと相まみえた。GKの楠本 祐規がPKを沈めて先制し、幸先の良いスタートを切ったが、失点を喫して1-1で延長戦へ。延長前半に逆転される窮地に追い込まれながらも、岡﨑 優希が値千金の同点弾を奪取。最後はPK戦の末に勝利を飾り、華麗なジャイアントキリングを達成。このラウンドにコマを進めた。
Honda FCは昨季まで指揮を務めていた井幡 博康氏が退任し、今季から安部 裕之監督が後任に座った。これまでどおりボール保持をベースに主導権を握る攻撃的なスタイルを引き継ぎ、選手同士のコンビネーションやパスワークを強調したアタッキングフットボールを展開。相手が格上でもスタイルを貫き、3試合連続でのJクラブ撃破を狙う。
対する磐田は、1回戦で秋田を撃破していた北海道十勝スカイアースと2回戦で激突。前半は相手のハイプレスに手を焼いたものの、後半に小川 航基が2ゴール、三木 直土が1ゴールと地力を見せて次のラウンドへ進出を決めた。
また、明治安田J2では首位に浮上。前半戦ラストマッチとなったJ2第21節では、新潟との上位対決を制して破竹のリーグ戦8連勝中と、チーム状況は最高潮だ。ただ、あくまで今年の目標はJ1復帰としているだけに、「普段出られない選手を十分に経験させて、11分の1で誰が入っても遜色ないサッカーができるようにやっていきたい」(鈴木 政一監督)と、2回戦同様に若手主体のメンバー編成にはなるだろう。
勝者となってラウンド16へコマを進めるのは果たしてどちらか。激しい一戦が期待される“天竜川決戦”は、18時30分にヤマハスタジアム(磐田)で幕を開ける。
[ 文:森 亮太 ]
