神戸は鈴鹿ポイントゲッターズとの2回戦、リーグ戦からメンバーを大きく変更して臨んだ。JFLでも屈指の攻撃力を誇る相手のプレッシングに、立ち上がりこそ押される場面も見られたが、ケガからの復帰戦だった田中 順也が先制点を挙げて流れをつかむ。最終的に4-0で退け、順調な勝ち上がりを見せた。
3日に行われた湘南との明治安田J1第21節でも3-1の勝利を飾り、順位も3位に浮上。リーグ戦3連勝中と波に乗り、堅実さとダイナミックな攻撃の両輪を転がしながら、着実に前進を続ける。今季、チームとして掲げるのはAFCチャンピオンズリーグ出場権の獲得であり、リーグ戦の上位入りとともに、天皇杯制覇を目指している状況だ。
ただ、一抹の不安もある。湘南戦ではアンドレス イニエスタ、菊池 流帆、前川 黛也、郷家 友太が負傷交代するというアクシデントに見舞われた。この試合でのメンバー編成は、流動的と言えるだろう。
ただ、湘南戦で代わって出場した選手たちの躍動感も目を引いた。中坂 勇哉はゴールを決め、山川 哲史も安定したプレーを発揮。経験豊富なGK飯倉 大樹はファインセーブでチームを支えた。誰が出場しても個々の能力を発揮し、組織のクオリティーを維持できることが強みともなっており、自信を持ってピッチに立つことになりそうだ。
一方、天皇杯2回戦で高知ユナイテッドSCを2-1で破った徳島。格上の讃岐に勝利してコマを進めてきたJFLクラブに苦戦を強いられたが、ペースを握ったまま試合を終えている。これは5月15日のJ1第14節・広島戦以来となる公式戦での勝利となり、ここから勢いを再構築したいところだった。
ただ、直近は結果をつかめない試合が続く。高知ユナイテッドSC戦後はFC東京、横浜FM、札幌とリーグ戦を戦ったが、いずれも0-1で敗れている。内容的には決して悪くない時間帯も多く、それをいかに勝利に結びつけていくかが問われている状況だ。札幌戦から中2日、さらに4日後に清水とのリーグ戦が控えており、メンバーをどう組むのかはポイントとなりそうだ。
神戸と徳島は今季、すでに3試合を戦っている。J1第2節では、スコアレスで迎えた75分に垣田 裕暉のゴールで徳島が先制したものの、87分に菊池が決めて神戸が追いつき、ドロー決着。さらにJリーグYBCルヴァンカップのグループステージでは同じBグループに所属し、1勝1敗と五分の戦績。ボールを持って主導権を握るスタイルのぶつかり合いが最大の見どころとなる。
[ 文:小野 慶太 ]
