順天堂大は、かつて清水で活躍した元日本代表の堀池 巧監督が指揮を執る。千葉県予選決勝ではVONDS市原Vertに1-0で競り勝ち、6年ぶり16回目の本大会出場となった。1回戦では関東リーグ2部所属のtonan前橋を相手に、小林 里駆のハットトリックや大森 真吾の2ゴールを含む6-1で大勝し、攻撃力を見せつけている。その力をさらに轟かせたのは、2回戦のFC東京戦だ。
清水東高の同級生・長谷川 健太監督が率いるJ1FC東京との対戦となったが、開始早々に先制された状況下でも迫力ある戦いを実践。88分に白井 海斗の同点弾で延長戦に持ち込むと、最後は小林 里駆がPKを沈めて2-1のジャイアントキリングを達成してみせた。堀池監督は「先制されてもあきらめずに戦って勝利を収めたことは、チームとしても選手個人としても自信になる」と金星を受け止めた。勢いと自信を胸に、正田醤油スタジアム群馬へ乗り込む。
対する群馬は2回戦で水戸と対戦した。水戸がリーグ戦からメンバーを替えて臨んできた中、群馬はリーグ戦のサブ組を中心に戦った。リーグ戦で出番が限られていた選手たちが意地を見せ、進 昂平、高橋 勇利也のゴールでリードすると、最後はエース・大前 元紀のゴールで3点目を奪い、ゲームを締めくくった。
天皇杯2回戦こそ快勝したが、リーグ戦では苦戦が続いている。今季は奥野 僚右監督体制2年目で飛躍が期待されながらも、攻守の強度を欠く試合が続き、21試合を終えた時点で4勝5分12敗と大きく負け越している。順位は現在20位でJ3降格圏に位置しており、5日には奥野監督の解任が発表された。明治安田J2第20節では甲府に2-6で大敗し、直近の第21節・千葉戦は0-2で完敗を喫している。リーグ戦3連敗中だが、この順天堂大戦で浮上のきっかけをつかみたい。
3回戦もリーグ戦サブ組の先発出場が濃厚。白石 智之、進らイキの良い選手たちがピッチを駆け回ることが予想される。スローなパスサッカーを演じるレギュラー組とは違った戦いを見せるだろう。不安材料は、ケガ人が相次いでいるCBか。渡辺 広大、畑尾 大翔のベテラン2人がリーグ戦出場を続けているが、控えがいない状態。CBの人選がどうなるかが、ポイントの1つだ。
順天堂大の2回戦を見る限り、両チームの間に実力差は存在しないのかもしれない。群馬が順天堂大を格下に見れば、間違いなく相手の勢いに呑み込まれる。リーグ戦で低迷が続く群馬は、大学生と戦うことでサッカーの原点を思い出せるか。堀池監督の采配も的確な順天堂大は、2戦連続となるJクラブ撃破の可能性も十分ある。ラウンド16進出を懸けた戦いは、19時キックオフとなる。
[ 文:伊藤 寿学 ]
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