この対戦は7月14日に開催されたものの、試合開始直後から遠雷が何度も響き渡り、0-0で迎えたハーフタイム中に雨雲が接近中だとして20分間の中断。その後、会場でも雨が激しく降り始め、雷雲も近づいてきたことから、中断のおよそ1時間後に試合の中止が決定した。
延期となったこの試合は、前半を終えて0-0のスコアであること、さらに両チームともに警告や退場がなくどちらもアドバンテージがないこと、Jリーグの第2登録期間での移籍や新型コロナウイルス感染症などの影響で、同一メンバーがそろわない可能性があることから、メンバーをリセットして、前半キックオフからのやり直しとなる。
ちなみに名古屋は、2017年の3回戦・八戸戦でも雷雨により試合中止となっている。そのときは名古屋が1-0でリードしていたため、中止となった65分から再開。70分に同点ゴールを奪われたものの、85分にワシントンが決勝ゴールを決めて名古屋が競り勝った。
さて、白紙に戻して行われる今対戦だが、選手たちにとっては心機一転、良いコンディションで行われることになりそうだ。
名古屋は、7月14日の時点では、AFCチャンピオンズリーグのグループステージを戦ったタイから帰国直後で明らかにコンディションが良くなく、その上14日間の待機期間中でホテルに隔離されており、メンタル的にも疲労がたまっていた状態だった。しかし、今回はその自主隔離から解放され、選手たちはようやくそれぞれの自宅に帰ることができた。公式戦も7月17日に行われた明治安田J1第20節・鳥栖戦からおよそ2週間空き、体力的にも精神的にもリフレッシュ。万全な準備をして岡山戦を迎えられる。
その鳥栖戦は、39分に先制点を挙げたものの、後半に3点を奪われて逆転負け。堅守の名古屋が先制して敗れたのは今季初めてのことだった。さらにこの試合でFWの山﨑 凌吾が足の甲のじん帯とかかとのじん帯の完全断裂で離脱とアクシデントに見舞われた。そのぶん戦力的に厳しくなるのは間違いないが、それでも攻撃のタレントはそろっている。リフレッシュした名古屋がどんな攻撃を展開するのかに注目が集まる。
一方で岡山も7月18日に行われたJ2第23節・群馬戦以来の公式戦となる。その試合では、前半から何度もチャンスがあったもののゴールネットを揺らすことができず、終了間際にワンチャンスをモノにされての敗戦となった。
岡山はこれで7月の公式戦で勝利なし。しかし、「月日変われば気も変わる」ということわざもあるように、この中断期間でネガティブな気持ちも変わっていることだろう。岡山も気持ちを入れ替えて、格上のJ1チームに挑みたい。
先に行われた天皇杯3回戦で勝利し、ラウンド16で待っているのは前々回の覇者・神戸。その挑戦権を手にするのは順当に名古屋か、それとも下克上を狙う岡山だろうか。
[ 文:斎藤 孝一 ]