1回戦で山口にPK戦の末に勝利し、2回戦では山形に2-1と、二度もJ2クラブを撃破しているヴェルスパ大分。クラブ史上初のベスト8進出を懸けて、三度目となるJクラブへの挑戦が始まる。
7月に行われた3回戦では、2回戦でJ1広島に5-1と圧勝していたおこしやす京都ACを3-1で撃破。アマチュア勢の勝ち残りチームとして、ジャイアントキリングの希望の星としても期待が集まる。
ただ、昨季優勝を果たしたJFLではここ5試合勝ちなしで7位と苦戦を強いられている。7月18日のJFL第17節・松江シティFC戦後、中断期間に入っており、この磐田戦が再開初戦。JFL連覇に向けてはずみをつける意味でも、最高のスタートを切りたい。
その中で注目は、今大会ここまで3ゴールでチームトップの数字を残している利根 瑠偉だ。静岡県の名門・静岡学園高出身で同級生の大島 僚太(川崎F)らとともに、3年次には全国高校選手権大会にも出場。中学時代から6年間過ごした静岡県を拠点とする磐田撃破の立役者となれるか。静岡県にゆかりのある背番号11には期待がかかる。
対する磐田は2回戦で北海道十勝スカイアースに3-0、3回戦・Honda FC戦は4-1と実力差を示した。アマチュア勢相手にも油断せず、盤石の戦いぶりを見せている。
また、直近のリーグ戦では3試合勝ちなしと足踏みが続く中で東京V相手に逆転勝利を飾り、4試合ぶりに勝点3を獲得。同節の試合が中止となった京都から暫定的に首位を奪還した。イヤな流れを断ち切ることができた直後に迎える天皇杯では、しっかりとこの流れを引き継ぎたいところだ。
コロナ禍による特殊なレギュレーションで参加資格を逃した前回大会を除けば、2017年から4大会連続でベスト16入り。2017年、2018年に並ぶベスト8進出を決められるか。ただ、あくまで今季はJ1昇格が果たすべき目標となっているだけに、これまでと同様にリーグ戦の主力を温存し、サブ組主体のメンバー編成になることが予想される。
その中で、今大会はストライカーたちの活躍が目を引いている。天皇杯ではここまで4ゴールを決め、2試合連続複数得点中の小川 航基を筆頭に、2試合連続得点中の三木 直土、3回戦で猛威を振るったファビアン ゴンザレスと前線に強烈なタレントをそろえている。リーグ戦ではルキアンがストライカーのポジションで絶対的な存在となっている中、その座を脅かす存在となるためにもこの天皇杯をうまく活用したい。アピールを続ける3人のストライカーの中で、チームを勝利に導く活躍を見せるのは誰なのか。
[ 文:森 亮太 ]
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