新潟医療福祉大は1回戦でJ3の八戸と対戦し、野開 ディランのゴールで先制に成功。オナイウ 情滋が右サイドから突破を図った流れから、相手DFのクリアが短くなったところを野開が豪快に蹴り込んだ。終盤は八戸に攻め込まれたが、GK三文字 瑠衣を中心に守り切り、1-0の勝利を収めた。
チームをけん引するのは、兄であるオナイウ 阿道のあとを追うオナイウ 情滋だ。5月8日から11日にかけて行われた全日本大学選抜トレーニングキャンプメンバーにも選ばれ、スピードを生かした鋭いドリブルは鹿島にとって脅威となるだろう。
そんな新潟医療福祉大を迎え撃つことになる鹿島は、メンバーの大幅な入れ替えが予想される。リーグ前節から中2日であることに加え、3日後の6月4日にはJリーグYBCルヴァンカッププレーオフステージ第1戦が待っている。どちらも勝利が求められるだけに、ここまで連戦を戦ってきたメンバーは少しでも休ませたいところだ。
出場が予想される染野 唯月は、同年代の選手との対戦を楽しみにしつつ、プロの矜持を示す覚悟を見せた。
「同年代の人たちと戦うということになるんですけれど、プロとしてのあるべき姿、戦う姿勢であったり、そういうところをやっぱり示さなければいけないのかなと思っています」 チームはJ1第14節・浦和戦、第15節・鳥栖戦と2試合ドローが続いたあと、直近の第16節ではFC東京に1-3で敗れている。しかも、直近2試合で7失点と守備が崩れている状況だ。チームとしての流れは決して良くなく、勝利が求められるだけでなく、できる限り失点も少なくしたい。
「まずは失点しないというところも大事ですし、失点しても絶対に崩れないで連続失点をしないようにしなければいけない。本当に勝たなければいけないと思うので、ゼロで抑えながら点をたくさん取るというところを意識して臨めればいいかなと思っています」と、染野は守備についても高い意識を持っていた。
この試合、日本代表に選出された上田 綺世がチームを離れることになる。エヴェラウドは復帰してきたが、ここからコンディションを上げていくことになるだろう。それだけに、染野にかかる期待は大きい。
「チャンスだとは思っているんですけれど、考え過ぎたら空回りしてしまうので、そこまで深く考えず、自分のやることをやればいいかなと思っています」(染野) 染野以外にもこの試合で結果を残したいと思っている選手は多いはずだ。チームの状態を上向かせるためにも、そうした選手たちの奮起に期待したい。
[ 文:田中 滋 ]

