片野坂 知宏監督の下で「強いガンバ」の復権を目指すG大阪だが、タイトル獲得に向けて天皇杯は重要な戦いとなる。その初戦に向けて、片野坂監督は鳥栖戦後、「中2日で天皇杯があるので、全員でしっかりと切り替えて、また勝てるゲームをできるようにやりたいと思う」と話している。
鳥栖戦は、藤春 廣輝を左CBに配置する3バックを採用。戦線を離脱していたパトリックと小野瀬 康介、齊藤 未月が先発に復帰するなど戦力が戻りつつある一方で、昌子 源とGK一森 純は負傷でメンバー外となった。加えてモーリスレベロトーナメントに参加するU-19日本代表に中村 仁郎と坂本 一彩のルーキー2人が招集されて不在。天皇杯2回戦は総力戦の様相を呈しているが、近年は天皇杯の序盤で格下に敗れることも珍しくないだけに、コンディションを見据えた現状のベストメンバーが起用されることになりそうだ。
「後半の立ち上がりにパワーを持ってチャンスを作っていたし、押し込む状況もできた。あの時間帯に得点を取り、また逆転ゴールも取れればもう少し違う展開になっていた」と片野坂監督が悔しがったように、鳥栖戦は最終ラインから狙いのあるボールの動かしを見せ、攻撃面では修正の成果が見られていたのも事実である。
鳥栖戦ではわずかな出場時間にとどまったレアンドロ ペレイラや、ピッチに立たなかったウェリントン シウバらを含めたメンバー構成になる可能性が高そうだが、先発出場した山見 大登もリーグ戦2試合連続でゴールを決めており、調子は上がっている。また、G大阪ユース所属の南野 遥海も鳥栖戦では78分からピッチに立っており、モチベーション高く天皇杯に臨んでくるはずだ。
一方、J3を戦っている岐阜も中2日でパナソニック スタジアム 吹田に乗り込んでくる。天皇杯1回戦では愛知県代表の中京大に手こずりながらも3-2で逆転勝ち。プロの意地を見せたが、リーグ戦では現在10位と苦しい戦いが続いている。ただ、直近のJ3第10節では長野と2-2のドローに終わっているが、リーグ戦ここ3試合は2勝1分とチームのバイオリズムは上向きになっており、ジャイアントキリングを目指して戦ってくるはずだ。
岐阜も過密日程となるだけにメンバーは不透明だが、浦和時代に何度もG大阪とビッグマッチを戦ってきた宇賀神 友弥や、J1での経験も豊富な石津 大介らを擁しており、臆することなく敵地に乗り込んでくるはずだ。「上のカテゴリーという(ことで)、モチベーションはみんな高いと思う」と話すのは大西 遼太郎である。
リーグ戦のイヤな流れを断ち切る上でも勝利が欲しいG大阪と、格上に一泡吹かせることを目指す岐阜が日程的には同じ条件でぶつかり合う。
[ 文:下薗 昌記 ]
