鈴鹿ポイントゲッターズは三重県予選決勝で同カテゴリーのライバル・ヴィアティン三重をPK戦の末に退け、3年連続八度目の出場を決めた。5月22日に開催された1回戦では関西リーグ1部所属の兵庫県代表・Cento Cuore HARIMAを3-0で撃破し、2回戦にコマを進めた。ただ、リーグ戦は2連敗中で12位と、調子はいまひとつ上がらない。
一方、三浦 知良はリーグ戦の前々節・Honda FC戦で先発したものの、右太ももの違和感を覚えて前半のみの出場。その後のCento Cuore HARIMA戦、5月28日の前節・ヴェルスパ大分戦ともベンチ外となっており、中3日で迎える横浜FM戦にメンバー入りするかは非常に微妙な状況となっている。
迎え撃つ横浜FMは好調だ。アウェイ4試合を含む直近のリーグ5連戦を3勝1分1敗で乗り切った。5月29日の明治安田J1第16節・磐田戦では75分まで1本のシュートも許さないゲーム運びで2-0というスコア以上の差を見せつけて完勝。天皇杯初戦となるこの一戦は6連戦目となるが、チームは充実している。
メンバーは3人の欠場が確定している。リーグ戦7得点でチームトップスコアラーのアンデルソン ロペスはJ1第14節・福岡戦での唾吐き行為でリーグ戦6試合の出場停止、それに加えてクラブ独自の処分として天皇杯3回戦まで出場できない。また、6月1日開幕のAFCU23アジアカップに出場するU-21日本代表の藤田 譲瑠チマ、第48回モーリスレベロトーナメントに出場するU-19日本代表に招集中の山根 陸もメンバー外。このほか、主将・喜田 拓也や磐田戦のアップ中に足を痛めたエドゥアルドは欠場が濃厚だが、それでもJ1トップクラスの層の厚さを誇るトリコロールとしては大きな問題はなさそうだ。
前回大会は同じ2回戦のステージでHonda FCに不覚を取った苦い記憶があり、「天皇杯でも優勝したいし、獲れるタイトルは全部獲りたい。J1のプライドとマリノスのプライドを持ってしっかり叩く」(水沼 宏太)と油断はない。この試合が終われば、次の公式戦まで2週間半空くことから、連戦の疲労によるコンディションを考慮した上でベストメンバーを組む選択も十分あり得る。
J1屈指の攻撃力を誇る横浜FMとしては、必ず訪れるファーストチャンスを仕留められれば、大量得点の可能性が膨らむ。一方、3つカテゴリーが上の相手に挑む鈴鹿ポイントゲッターズとしては、打ち合いは現実的な策でなく、リーグ戦で複数失点が続く守備陣を立て直し、どれだけ無失点の時間を引き延ばせるか。終盤までもつれさせることができれば、ジャイアントキリングの芽が出てくる。
[ 文:大林 洋平 ]
