直近の明治安田J1第16節・柏戦は厳しい試合となった。西澤 健太、中山 克広、そして加入後リーグ戦初先発となる岸本 武流といったフレッシュなメンバーをスタメンに起用して臨んだが、リーグ前々節で札幌に6-1と快勝した柏に前半から呑まれる形となった。13分、マテウス サヴィオにゴール前で翻ろうされ、左足で叩き込まれて先制を許すと、39分には細谷 真大にゴールを決められて2点のリードを許す。後半にもCKから1点を追加されるが、交代選手が流れを変える。64分には鈴木 義宜のロングボールに片山 瑛一が抜け出し、ワントラップから豪快に決めて1点差。その後、シュートを9本放つなど試合を支配したが、この1点止まり。2試合連続の3失点が響いて、リーグ戦3連敗となっている。
この試合を迎えるにあたり、権田 修一が日本代表、鈴木 唯人と松岡 大起がU-21日本代表、菊地 脩太がU-19日本代表、さらにベンジャミン コロリがコソボ代表、オ セフンがU-23韓国代表に選出され、不在となる。そもそも中2日のため、リーグ戦の選手たちをどれだけ使うのかということも含めて、制約の多いメンバー構成になりそうだ。
それでも、プロとしての意地を見せなければいけない。この試合のあと、次のリーグ戦まで約2週間半のブレイクがあるため、ここは踏ん張りどころになる。今季のスタートで「タイトルを目指す」と大熊 清ゼネラルマネージャーは話していたが、JリーグYBCルヴァンカップはグループステージ敗退、リーグ戦もかなり難しい状況になっているため、この天皇杯は是が非でも獲りにいきたい大会になる。その初戦、足をすくわれることなく、堂々とした戦いで確実に勝利を収めたい。
対する周南公立大は、私立大学だった徳山大から今年4月に公立化され新しく始動した大学。徳山大としては天皇杯に11回出場。前回の出場は2019年。北九州に0-6で敗れ、1回戦敗退となっている。
今年は、天皇杯山口県予選決勝でFCバレイン下関を1-0で下して本戦出場を決めた。そして5月22日に行われた1回戦では香川県代表の高松大と対戦。 34分に中盤でボールを奪った展開から寺坂 洸希が右足でのシュートを決めて先制に成功する。41分には、林 英寿のCKから松本 優人が決めて追加点。さらに63分に山本 廉哉がPKをきっちりと決めて快勝した。
天皇杯公式サイトのチーム紹介では「攻撃の中心となる1トップのFW山本 廉哉はポストプレーが持ち味。身長185センチ、体重80キロの恵まれた体格で当たり負けせず、キープ力がある」と記されているように、彼を中心とした攻撃陣が魅力の1つだ。
「新しく始動した周南公立大学サッカー部らしいサッカーで全力を尽くして戦います」と記されているように、周南公立大の新しい歴史は、ここから作っていくことになる。
[ 文:田中 芳樹 ]

