群馬は2回戦で同じJ2勢の山形を3-1で撃破し、3回戦で浦和と対戦。直前のリーグ戦と同じメンバーで臨んだ浦和に対して、控え組中心の陣容で戦うと、カウンターからのワンチャンスを髙木 彰人が蹴り込んで均衡を破る。終盤の浦和の猛攻にも耐えて金星を奪ってみせた。[4-4-2]で組む守備ブロックからの高速カウンターが結実し、殊勲のゴールを決めた髙木は「チーム全員で奪ったゴール、勝利だった」と話す。
対する広島は2回戦でJFLのホンダロックSCと対戦し、満田 誠、佐々木 翔のゴールで2-0と快勝。3回戦ではJ2横浜FCと対峙し、森島 司のゴールで先制すると東 俊希、ドウグラス ヴィエイラが追加点。3点を追う相手がリスクを負ってゴールを奪いに出た中で、最後は松本 泰志が2点を叩き込んで5-0の大勝を収め、ラウンド16へ進出している。
群馬は明治安田J2では低迷している。最近10試合で1分9敗、順位はJ3降格圏が目前に迫る20位。リーグ前節・町田戦は、序盤に失点してリズムを崩すと、57分には退場者が出て数的不利の状況に陥り、0-2で敗れた。リーグ戦は5連敗中で、トンネルに入ってしまっている。この天皇杯で勝ち進んでいきたいところだが、それに伴いリーグ戦が過密日程になるというジレンマを抱える。群馬は、限られた陣容で夏場の連戦をやり繰りすることが求められている。
群馬の主将は、元日本代表MF細貝 萌。J2第3節・仙台戦で左足関節脱臼骨折を負って長期離脱していたが、町田戦で途中出場。約4カ月ぶりに復帰した。天皇杯のメンバーに入るかは未定だが、頼れる主将の復帰がチームに好影響をもたらすかもしれない。群馬は、3回戦・浦和戦同様に、守備ブロックで耐えてカウンターを発動したい。失うものはない。今回も金星を奪えるか。
広島は第21節を終えたJ1で9勝7分5敗の4位。第12~18節までの6試合で5勝1分と好調をキープ。その後のリーグ戦直近の4試合は1勝1分2敗。リーグ前節は湘南に先制されたが、野上 結貴のゴールで1-1のドローに持ち込んだ。リーグ次節・京都戦が中3日で控える中で、この天皇杯ではどんなメンバーを組んでくるか。誰がピッチに立っても群馬にとっては簡単な相手ではない。
群馬と広島は過去、2008年のJ2で対戦している。当時の広島は、槙野 智章、柏木 陽介、佐藤 寿人らを擁して、勝点100を達成してJ1へ昇格している。群馬は、そのシーズンに3戦3敗。この天皇杯で、広島から公式戦初勝利を奪えるか。試合は7月13日、19時キックオフだ。
[ 文:伊藤 寿学 ]
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