岐阜メモリアルセンター長良川球技メドウで行われる1回戦のカードは、岐阜県代表の岐阜対新潟県代表の新潟医療福祉大。勝てばJ2清水との2回戦が待っている。
岐阜は3年連続17回目の本戦出場。天皇杯岐阜県予選決勝では、岐阜聖徳学園大に11-0と圧勝した。
その試合を迎えるまで、明治安田J3では4連敗中と厳しい戦いが続いていたが、ンドカ チャールスのゴールで先制点を奪うと、松本 歩夢が追加点を挙げるなど、4-0で前半を折り返す。
後半に入っても山内 寛史と田口 裕也がハットトリックを決めるなど攻撃の手を緩めず、相手のシュートも1本に抑えた。
強度の高さと個人技術に大きな差があったとはいえ、上野 優作監督は「フレッシュな選手の力を見ることができた。継続してきたものは浸透していると再確認できたのは良かったと思う」と評価。
これまであまり多くの出場時間を得ていなかった山内 寛史は「スタートで出る機会が少なかった中で、チームとしてやるべきことを意識しながら自分のプレーが出せた。でも点差、内容ともにもっとやらないといけない試合だったと思う。決定機を数えたら外している回数のほうが多い」と、大勝にも気を引き締めた。
この勝利をきっかけに、岐阜はリーグ前節で5試合ぶりに勝点3を上積みすることに成功した。この天皇杯本戦にも上昇ムードで臨むことができそうだ。
注目は県予選と同じように、山内 寛史や田口といったこれまでリーグ戦になかなか絡むことができなかった選手がどれだけアピールできるか。2試合続けて同じように自分たちの戦いができれば自信は増し、それがチーム全体のレベルアップにもつながるだろう。J3で下位に沈んでいるとはいえ、実力のある選手や期待感のあふれる大卒ルーキーがそろっている岐阜。チームの勝利を最優先に考えつつ、それぞれの武器を発揮してチャンスをつかみたい。
その岐阜に挑む形になる新潟医療福祉大は、天皇杯新潟県予選決勝で同大学のBチームとなる新潟医療福祉大FCを3-2で下し、本戦に進出した。
雨の降る中で行われた決勝は、1-1で延長戦に突入する大熱戦に。その延長前半開始早々にトップチーム(新潟医療福祉大)は、セットプレーから秋元 琉星のヘディングシュートでリードを奪うと、直後にも縦パスから田中 翔太が抜け出してリードを広げる。そして粘るBチーム(新潟医療福祉大FC)の反撃を1点に抑えて、2年連続となる本戦への切符を手にした。
新潟医療福祉大の特色は、J1の新潟と連携し、同じアルビレッジでトレーニングを積んでいることにある。ピッチだけではなくトレーニングルームやミーティングルームも同じ場所を使え、プロと同じ環境で質の高い練習をすることが可能だ。
OBにはシマブク カズヨシ(新潟)のほか、J2・J3クラブに所属する選手が多数。ちなみにかつて岐阜でプレーした比嘉 諒人も同大学の卒業生だった。
『全員攻撃・全員守備』をモットーにレベルの高いサッカーで、岐阜を相手にジャイアントキリングを狙う。
[ 文:斎藤 孝一 ]