清水はリーグ前節で山形と対戦した。序盤から清水は前がかりで相手の攻撃の起点を作らせず、次々とシュートに持ち込む。27分にはカルリーニョス ジュニオのクロスからボレー、34分には乾 貴士のスルーパスからGKと1対1の状況でシュートを放った。決定機は何度も訪れるが、決め切ることができない。そうなると、試合の流れは変わるもの。42分、右サイドからのクロスがポストに当たってゴールに転がるという不運な形で失点する。後半は立ち上がりに追加点を決められて出はなをくじかれると、78分に白崎 凌兵のゴールで1点を返したものの追いつくことができず、1-2で敗れた。
「最もこだわっているボックス周りのクオリティーの差が出た」と秋葉 忠宏監督が語るように、シュート20本を放ちながらも得点はわずか『1』。シュート練習を欠かさずに行ってきた中でこの結果は悔しいものになった。さらに、これで清水はアウェイ3連敗となり、“アウェイの洗礼”を浴びている。ただ、天皇杯2回戦は秋葉監督就任後から無敗、そして公式戦5連勝中のホームで試合ができる。難しいと言われる天皇杯の初戦だが、最初から飛ばしていきたい。
岐阜のリーグ前節は鳥取戦。12分に藤岡 浩介が前がかりになっていたディフェンスの背後へボールを出すと、ンドカ チャールスが独走。冷静に決めて先制点を奪う。59分には柏木 陽介、田中 順也の元日本代表コンビを投入。61分、柏木がスペースにボールを入れ、そのセカンドボールを奪うと、ボールは田中の元へ。中途半端に飛び出していたGKをかわしてゴールに流し込み、追加点。70分に牛之濵 拓に1点を返されるが、逃げ切って公式戦4連勝を達成している。
その勢いをもたらしているのが、ンドカだろう。公式戦4試合で3ゴールを挙げている。スピードとフィジカルを武器にしたストライカーは清水にとって脅威になるはずだ。また、柏木、田中という元日本代表コンビが入ると試合が引き締まり、延長戦やPK戦もある大会において、その豊富な経験が役に立つかもしれない。
両者は2016年にJ2で二度対戦している。結果は清水の1勝1分。岐阜は天皇杯岐阜県予選決勝で岐阜聖徳学園大を11-0、1回戦では新潟医療福祉大を2-1で下し、勝ち上がってきた。初めてのJクラブとの対戦でも勢いを持って戦う。
[ 文:田中 芳樹 ]

