「格上の相手に胸を借りるつもりで挑む。その中で、今後のチャンスをつかむ選手を発掘する貴重な機会にもなるだろう」 町田は直近のJ2第25節・東京V戦から中2日で臨むため、大幅にメンバーを入れ替える可能性も。絶対的なエースであるエリキは先発出場するか不透明だが、本人は横浜FMに在籍した経験があるだけに、「機会があればプレーしたいし、その準備ができている」と先発出場に向けて意欲は十分だ。
一方で、チャンスをつかめそうな選手もいる。カルロス グティエレスはその1人だ。カルロス グティエレスは「なかなかリーグ戦では(先発での)出場機会を得られていないが、自分の特長を発揮できるように自信を持ってプレーしたい」と話した。
対して、町田GIONスタジアムに乗り込む格好の横浜FMは、直近のJ1第20節・名古屋戦から中3日。もちろん、日程にゆとりがあれば抜群のパフォーマンスを発揮できるとは限らないが、日程面は横浜FMにアドバンテージがある。
さらに、横浜FMは重厚な選手層を誇るため、アンデルソン ロペス、エウベル、ヤン マテウスによる“金看板”の3トップが欠場しても、前線の迫力は十分だ。水沼 宏太、宮市 亮ら、バックアップメンバーが仮に先発出場するとなれば、リーグ戦でのレギュラー奪取に向けて、鼻息荒く臨んでくるに違いない。
なお、横浜FMには、かつて町田に在籍していた畠中 槙之輔と吉尾 海夏がいる。2人にとっては“野津田凱旋”になるし、在籍期間は決して長くはなかったが、抜群の存在感を発揮していたため、再会を楽しみにしている町田サポーターも少なくない。2人とチームメートだった中島はこう言った。
「対戦するのが楽しみです。一緒にプレーしていたぶん個人の特長は分かっていますし、相手の裏を突いて、相手のイヤがることをやっていきたいです。自分たちはチャレンジャーなので失うものはないですし、ここまでやってきたことをすべて出して、相手に挑みたいです。シン(畠中)は1対1の対人が強いし、ビルドアップもうまく、当時は能力がズバ抜けて高い選手でした。また、海夏も能力が高いですし、左足でのミドルシュートが強烈だったり、仕掛けることもできる選手です。2人が試合に出てきたら、楽しんでプレーしたいです」 J1vsJ2の“頂上対決”だけにとどまらない多くの見どころがある、横浜FMと町田による天皇杯3回戦。キックオフは各会場の中で最も早い、12日18時30分だ。
[ 文:郡司 聡 ]
