鹿島の岩政 大樹監督は前回対戦後、「クラブ史に残る大失態」とインパクトがある言葉で記者会見を始めていた。今大会の2回戦・Honda FC戦を3-0で制したあとの会見で、3回戦の相手が甲府に決まりどう臨むのかを聞かれた際には、「完全に去年のことは忘れて、フラットにスタートしたいというのが僕の気持ちです。とにかくまずピッチに立ちたいという思いでアピールする選手がたくさんいるので、どのようにその日の試合を迎えるかで頭がいっぱいです。昨年のことをいちいち思い出して、変な力を入れる必要はないと思っていますし、リラックスして、落ち着いて、かつ自分たちのいまやり続けているものを出せる状態で試合に臨ませてあげるということが大事で、あまり前のめりになり過ぎないということが僕の望んでいることですね」と話している。
この言葉をそのとおり受け止めることができるのかどうかは3回戦当日、7月12日のメンバー発表を待たないといけないが、“甲府戦を相当に意識している”という話もある。
JIT リサイクルインク スタジアムで鹿島を迎える甲府の篠田 善之監督は、「天皇杯優勝は選手たちの頑張りと吉田(達磨)前監督の努力の成果。天皇杯で優勝するなんてなかなかできることではない」と昨年度のチームを称えた上で、「(鹿島戦は公式戦7連戦の6試合目と)連戦できているので、選手にとってはタイトなスケジュール。コンディション調整が難しいが、選手は立ち向かってくれている。(今回の連戦では)勝てない試合もあったが、モチベーション高く臨んでくれている。鹿島は素晴らしいチームであることは誰もが分かっているし、個々のレベルが高く、仕上がってきている」と話す。
現在J2で4位の甲府はJ1昇格が大きな目標で、鹿島戦から中3日で臨むリーグ次節は前期に敗れた8位の群馬とホームで戦う。それを踏まえて、鹿島戦のスタメンに誰を選ぶのかは興味深い。鹿島も中3日でリーグ次節・FC東京戦を控えるスケジュールだが、甲府よりも1日多い中3日で天皇杯を迎えるだけに、ターンオーバーなしという予想もできる。お互いにどんな姿勢でこの試合に臨み、どんな結果をつかみ取るのか。2大会連続となる鹿島対甲府の結果やいかに。
[ 文:マツオ ジュン ]
