岡山は9日にアウェイでの明治安田J2第25節・徳島戦に臨み、今季のリーグ戦で13回目となる引き分けに終わった。終了間際に負傷離脱から戻ってきたばかりの木村 太哉がゴールを決めて同点に追いつく粘り強さを発揮してみせたが、チームはリーグ後半戦に入っても浮上のきっかけをつかめないでいる。半分以上の試合を引き分けてきている中で、木村は「個人的には勝てる試合が多かったと思う」と言い、いまのチームの状況を語っている。「負けている試合を同点に追いつくゲームも多かったと思いますけど、そういう試合も自分たちが先制していれば勝てる試合だったと感じていますし、先制点を取るというところが課題なのかなと思います」。
ここまでのリーグ戦で先制点を挙げた試合は13試合ある。約半分の試合で先制点を挙げているが、その数をもっと増やしていければ勝利が増えていくことも間違いないだろう。湘南戦はリーグ戦からメンバーを大きく変更して臨むことになりそうだが、立ち上がりからアグレッシブにプレーして、先制点を取りにいく意志を示していきたいところだ。
湘南は8日にJ1第20節に臨み、柏と1-1で引き分けた。後半アディショナルタイムに大野 和成がゴールを決めて同点に追いつき、リーグ戦での連敗を『4』でストップ。リーグ戦では4月1日のJ1第6節・G大阪戦を最後に未勝利が続いているものの、山口 智監督は試合後に「すごく厳しい状況には変わりないですが、日頃から逃げずにやってくれていることがやっと形として、半歩出たのかなと思います。選手にはこれで良いきっかけをつかんでほしいと思います」とコメント。天皇杯で勝利をつかみ取り、さらに一歩を踏み出していきたいところだ。
湘南はここまでリーグ戦20試合を戦って5試合でしか先制点を挙げられていない。天皇杯2回戦・BTOP北海道戦では8分に鈴木 章斗が先制点を挙げて6-1の大勝につなげていったように、3回戦でも立ち上がりからゴールへ迫っていくところを見せられるかがカギになるだろう。
チーム状況が良くないときこそ、ゴールがもたらすポジティブな影響は大きなものになる。トーナメント戦の天皇杯を勝ち上がっていくためにもゴールは必要不可欠だ。FWとしてピッチに立つ選手たちはもちろん、チーム全員で立ち上がりから積極果敢にゴールを狙っていく姿勢を見せていってもらいたい。
実際にゴールネットを揺らして流れを引き寄せるのはどちらか。リーグ戦の出場機会が多くない選手たちがどんな活力を放つのかも含め、まず最初の15分間に注目していきたい。
[ 文:寺田 弘幸 ]
