讃岐は昨年度、1回戦で佐賀県代表のBrew KASHIMAと対戦し、先制される苦しい展開になったが、岩岸 宗志と森 勇人のゴールで逆転勝ちを収めた。今回の対戦相手である三菱水島FCも、Brew KASHIMAと同じく社会人チームだ。
5月6日の明治安田J3第13節・沼津戦でついに今季初勝利を挙げた讃岐は、5月12日の香川県予選決勝から登場。高松大を相手に、それまでのリーグ戦とは先発を入れ替え、出場機会の少ない選手をスタメンに送り込んだ。17分に早々と先制されるイヤな展開になったが、51分に途中出場の冨永 虹七が同点ゴールを記録。77分には森が追加点を奪い、2-1と逆転に成功。プロの意地を見せつけたかと思われた直後の79分に失点を喫して不穏な空気が流れる。だが83分、これまた途中出場の2人、吉田 源太郎のクロスに川西 翔太が頭で合わせて勝ち越し、3-2で勝利。際どくも天皇杯出場の切符を勝ち取った。
リーグ戦初勝利の勢いをJ3第14節・大宮戦に持ち込みたかった讃岐だが、第13節・松本戦で今季初黒星を喫し、背水の陣で乗り込んできた大宮に格の違いを見せつけられる内容で0-2の敗戦。シュート数こそ10対10の同数だったが、FWの動きやこの試合に懸ける思いの強さが比べ物にならなかった。試合後、讃岐の内田 瑞己は「何を言っても言い訳になるが、うまくいっているときもいかないときも、もう少し隣の選手と声をかけ合うとか、押し込まれる場面が多かったので、守備の面でもう一度コミュニケーションがとれれば、もう一歩早く寄せることや、シュートを打たせないことができたと思う」と肩を落とした。
米山 篤志監督も「今日の試合(大宮戦)に関しては、完敗を認めざるを得ないが、やはり直接的な敗因で言えば先制点を奪われたところだと思う。そこをたどっていけば自分たちのミスからなので、あとは選手個々人の体の向きだとか寄せる距離だとか、そういった一瞬のスキを見せた瞬間にやられるという、首位との戦いはそういったところになるんだということを肌で感じる試合でした。ここに関してはそういった部分を糧にして次に進んでいくしかないです」と反省した。
一方、三菱水島FCは岡山県倉敷市水島を本拠地とする社会人チームだ。岡山県予選決勝では環太平洋大を相手に宮澤 龍二の2得点で2-0の勝利。2年連続16回目の本大会への出場権を獲得した。
昨年度は1回戦でJ3琉球相手に12分に先制されながら33分に宮澤のゴールで追いつき健闘したが、81分に豪快にボレーシュートを決められて惜しくも敗戦。決定力のあるFW宮澤にボールを集めて今回こそジャイアントキリング達成の夢を描いている。
三菱水島FCは現在所属している中国リーグで10チーム中5位。一方の讃岐はJ3で18位といまひとつ波に乗り切れない。どちらが勝利をつかみ、2回戦に進出するのか。サッカーファン注目の天皇杯1回戦で行われるこのカードは5月26日(日)13時、福山通運ローズスタジアムでキックオフだ。
[ 文:大森 一 ]