コロナ禍後のサッカーはインテンシティーが高いまま5人交代が定着し、どのチームもケガ人の多さに悩まされることが常態化しているが、レベルの高い選手が多いC大阪は海外・国内移籍や代表招集で選手が抜ける難しさも抱えながらシーズンを戦っている。7日には清武 弘嗣が鳥栖へ期限付き移籍することが発表された。
直近のJ1第22節・東京V戦、今回の天皇杯、週末のJ1第23節・川崎F戦と3連戦すべてが関東甲信越地方でのゲームとあって移動が大変。甲府戦はターンオーバーする可能性が高いと思われるが、上記理由からやり繰りが難しいポジションもあるのではないかと推測する。また、パリ五輪に臨むU-23日本代表に選出された西尾 隆矢が出場するのかどうかも気になるところだ。
格上のC大阪を迎える甲府は、篠田 善之監督がJ2第22節・大分戦後に契約解除となり、大塚 真司コーチが新監督に就任して2試合目の公式戦が天皇杯3回戦。ホームで戦ったリーグ前節・徳島戦は良い内容の前半を1-0で終えるも、後半は分かりやすいミスからの2失点を含む3失点で逆転負け。悔しさは残るが、前半の内容には一定以上の自信を得られる要素や納得感もあり、これをつなげたい。
甲府もおそらくターンオーバーで臨むだろう。ピーター ウタカ、アダイウトンという大物外国籍アタッカーを天皇杯でどう使うのか、はたまた週末のJ2第24節・長崎戦を見据えてベンチ外にするのか。大塚監督の自信や割り切りが出るのではないだろうか。
「C大阪戦も長崎戦も取りにいく」と大塚監督は言う。「C大阪は(ターンオーバーをしたとしても)J1の選手ですから、個々の強さやクオリティーが高いことは感じます。それに対抗するのが第一だが、自分たちがどうしたいのかを(リーグ前節の前半は)体現できているので、あらためて発揮したい。ホームでほとんど勝てていないので(※天皇杯は中立地扱い)、サポーターのために取り組んで戦えるメンバーを選択したい」とも話す。ディフェンスラインとGKにケガ人が集中しているが、ケガから復帰したCBの孫 大河やエドゥアルド マンシャを起用するのかどうかも興味深いところ。
お互いにターンオーバーであればリーグ戦での出場機会が少なかった選手や若手の躍動感を見ることができそうだが、お互いに欲しいのはタイトル獲得に向けた勝利。“したたかに”勝つための両監督の采配も注目点だ。甲府は内藤 大和や水野 颯太、村上 千歩ら若手アタッカーがドリブルで仕掛けたり、裏に走ったりして決定機に絡むことが期待される。C大阪はリーグ戦8戦負けなしの流れを持ち込み、昨年度も今年度も天皇杯でゴールを挙げている阪田 澪哉や、渡邉 りょうがリーグ戦へのアピールにつながるパフォーマンスを発揮すればより活力が出るはずだ。
[ 文:マツオ ジュン ]
