天皇杯3回戦は10日に15試合が行われ、J2の大分が前回王者のJ1川崎Fに3-1で勝利したほか、J2の長崎がJ1の新潟に6-1で勝利するなど、下克上が5試合も起きている。
J2勢5チームが次のラウンドにコマを進めており、山口としてはそれに続きたいところ。JAPANサッカーカレッジとしては残る唯一のアマチュア勢としてここでも波乱を起こし、進撃を続けたい。この試合も天皇杯の醍醐味がたっぷりと詰まった試合になりそうだ。
前回はメンバー発表後に中止となり、お互いに手の内を見せたような形となったが、山口は直近のリーグ戦から完全ターンオーバーしたメンバーを、JAPANサッカーカレッジは2回戦でJ1の名古屋に勝利したときと同じメンバーを発表していた。
今回のメンバーがどうなるかにも注目。両者ともにリーグ前節から中2日でこの試合を迎える。山口は、本来開催予定だった10日と比べると中日が1日短くなるため、ターンオーバーする可能性が高いと予想する。一方のJAPANサッカーカレッジは、10日はリーグ戦から1週間以上空いていたが、今回はタイトな日程になるため、どのような布陣で臨むか。選手層という部分では、山口にアドバンテージがあるだろう。
そのリーグ前節、山口は秋田と対戦して0-1で敗れた。終始相手に押し込まれる苦しい展開だったが、今夏に名古屋から期限付き移籍で加入した酒井 宣福が初先発し、シュートを放ったことは好材料と言える。
山口は夏の移籍期間に4人の選手を獲得しており、町田から期限付き移籍で加入した奥山 洋平と、タイ代表経験のあるサーラット ユーイェンの2人は3回戦で出場する可能性がある(※酒井と下堂 竜聖は前所属チームで天皇杯に出場しており、山口では出場できない)。新戦力を公式戦で起用する絶好の機会だが、そうなれば彼らがどのようなプレーを見せるかに注目だ。
JAPANサッカーカレッジはリーグ前節、坂井フェニックスと対戦して3-0で勝利を収めた。前半アディショナルタイムに上元 直樹のゴールで先制すると、後半に追加点を挙げてそのまま逃げ切り、完封勝利。リーグ2位に位置している。
北信越リーグ1部は8試合を消化し、JAPANサッカーカレッジの失点数4はリーグ最少。その堅守ぶりは名古屋戦でも発揮されており、J1チームを無失点に抑えている。格上を相手に粘り強く守り、少ないチャンスを確実に決め切ることができるか。前節の3得点のうちCKから2得点を挙げたことは、この試合に向けての良い流れになっているはずだ。
会場となる山口県はまだ梅雨明けしておらず、当日の天候も気になるところだが、いまのところ雨は降らない予報が出ている(※15日時点)。天皇杯ラウンド16は組み合わせ抽選会が12日に行われ、対戦カードが決定した。J1の鳥栖が待ち受ける次のラウンドにコマを進めるのはどちらになるか。注目の仕切り直しの一戦だ。
[ 文:田辺 久豊 ]


