再び下克上を起こしたい筑波大と、厚い選手層とプロのプライドによって大学生チームを退けたい長崎。興味深いカードが、PEACE STADIUM Connected by SoftBankで実現する。
長崎は筑波大戦から中3日で重要なJ2第19節・大宮戦を控えており、リーグ戦のメンバーからは大幅な入れ替えが予想される。おそらく、大宮戦のメンバーをイメージした上でそこから11人すべてを入れ替えてこの試合に臨むこととなるだろう。
FWは、リーグ戦でここ3試合出場停止となっていたフアンマ デルガドと、ジョップ セリンサリウがポジションを争う形か。どちらも前線で抜群の高さを発揮できる選手であり、ペナルティーエリア内で相手選手と競り合う回数を増やせると決定機を作れそうだ。
JリーグYBCルヴァンカップでは1stラウンド2回戦で敗退していることもあり、公式戦の機会を増やして戦力の底上げを図るには天皇杯での躍進が不可欠。普段出場機会が限られる選手たちにとってはキャリアを変える千載一遇のチャンスであり、ここで敗れるわけにはいかない。
対するは、過去の天皇杯で多くの“Jクラブ破り”を達成してきた筑波大。2017年度大会では現日本代表の三笘 薫らを擁し、1回戦で当時J3所属のY.S.C.C.横浜、2回戦で当時J1だった仙台、3回戦では当時J2所属の福岡と、3つのJクラブを破ってベスト16入り。昨年度も現・磐田の角 昂志郎、現・熊本の半代 将都らを中心に、2回戦にて当時J1で首位を走っていた町田をPK戦の末に撃破。大学生チームによるJ1首位チームの撃破は大きな話題を呼んだ。
今年も1回戦でJ2上位の大宮を撃破したように、実力はJクラブに匹敵するものがある。今季の関東大学リーグ1部でも消化試合数が少ないながら3位につけており、9試合で19得点9失点と攻守のバランスも安定している。
Jリーガー候補が多数在籍する中でも注目は、最前線と最後尾の2人。FWの内野 航太郎は昨年のAFC U23アジアカップ日本代表にして、前述した町田戦でも得点を挙げたエース。GKの佐藤 瑠星は2026シーズンからの浦和加入が内定している。
また、この試合に向けて筑波大学内でのパブリックビューイングも予定しており、試合会場はもちろん、つくば市からの声援もチームを後押しする。
突破したチームは7月16日に、J1鹿島対J3群馬の勝者と激突。若さと勢いを武器に筑波大が今大会3試合目のJクラブとの対戦をかなえるか、J2屈指の選手層をそろえる長崎が上回って3回戦へと進出するか。両チームを応援する人々以外からも注目される一戦となりそうだ。
[ 文:椎葉 洋平 ]
