今季がJ1復帰初年度の清水は、明治安田J1第19節終了時点で7勝4分8敗の成績を残し、勝点25を獲得。現在の順位は9位と、今季始動前に掲げた目標である10位を上回ってリーグ前半戦を終えたが、秋葉 忠宏監督も、選手たちも、負け越して折り返したことに悔しさをにじませている。
清水にとっては“後半戦”のスタートという位置づけの試合。リーグ戦からはメンバーの入れ替えも予想される。この試合で起用される選手たちが確かな爪痕を残すことは、後半戦で浮上していくために必要不可欠な要素となる。「セカンドチームの底上げ」は秋葉 忠宏監督も大事にしている部分で、おのおのがこのチームで求められる役割と、それぞれの武器を示し、J1クラブの底力を示したい。
松本は勢いに乗った状態で2回戦を迎える。J3では第15節終了時点で5勝4分6敗と勝点19を獲得して10位につけているが、J2昇格プレーオフ出場圏内の6位・北九州とは勝点差が『5』。5年ぶりのJ2復帰へ向けて、まだまだ上昇していく必要がある。
5月11日に行われた天皇杯長野県予選決勝では、序盤に浅川 隼人が奪った1点を守り切り、同じJ3に身を置く長野に1-0で勝利。本選出場を決めると、同25日に行われた1回戦では、FC大阪と延長戦にまでもつれ込む激闘を演じながら、最終的には菊井 悠介のゴールで2-1と勝ち越し。同7日にJ3第12節で0-1と敗れていた相手に見事リベンジを成し遂げ、2回戦行きの切符をつかみ取った。
松本にとってこの2回戦は、直近のゲームであるJ3第15節・福島戦から中3日、第16節・琉球戦までは中2日と3連戦の真っただ中で行われるゲーム。少なからずメンバーの変更も予想され、総力戦で勝利をもくろむ。
一方で清水は6月1日に行われたJ1第19節・C大阪戦を最後に公式戦はなく、スケジュールの面では余裕がある。
清水は、公式戦における松本との通算対戦成績で1勝3分4敗と大きく負け越しているが、今回は本拠地開催という“地の利”がある。秋葉 忠宏監督が大事にする「“ホーム”では必ず勝つ姿勢」を見せ、苦手な相手から勝利をつかめるか。対する松本は、相性の良さに加えて、ここまでの天皇杯での勢いそのままに“ジャイアントキリング”を起こしたい。
[ 文:榊原 拓海 ]

