C大阪の昨年度の天皇杯を振り返ると、2回戦は大分県代表のジェイリースFCに3-1で勝利したが、3回戦はJ2の甲府に延長戦の末、1-2で敗戦。「ここまで悔しい試合はなかなかない。J1のチームとして勝たないといけないですし、チームを勝たせられなかった自分に対するふがいなさも感じています」と試合後は西尾 隆矢も心底悔しがるなど、チームとしても忸怩たる思いが残った。今年度の天皇杯では一戦一戦をしっかり勝ち抜いて、タイトル獲得という目標へ突き進んでいきたい。
直近の公式戦でも悔しい思いをした。横浜FCとのJリーグYBCルヴァンカッププレーオフラウンド第2戦は2戦合計タイスコアで延長戦に突入し、120分を戦った末に敗退。第1戦で4-1と勝利した中、3点リードをひっくり返されてプレーオフラウンドで姿を消すこととなった。「誰もが痛みを伴う敗戦だと感じています」と香川 真司もチームの思いを代弁したが、同時に「この敗戦は自分たちで招いたもの。一人ひとりもそうですし、チームとしてもそう。自分たちに原因があったわけで、僕たちはそれをしっかり受け入れないといけない」とも話し、「また明日から顔を上げて、次の試合に向かいたい。ルヴァンカップはなくなりましたが、切り替えてやっていきたいです」と天皇杯2回戦に照準を合わせた。
横浜FC戦から中2日であり、天皇杯2回戦のあとは再び中2日で明治安田J1第20節・FC東京戦が控えている過密日程。アーサー パパス監督としては選手のやり繰りに頭を悩ませることになるが、いまのC大阪は誰が出てもやるべきプレーが整理されている。今季取り組んでいる攻撃的なサッカーを披露し、最初の決定機からゴールを奪い、2点、3点と畳みかけていく姿勢を発揮したい。
一方、関西リーグ1部に所属するアルテリーヴォ和歌山は、和歌山県予選決勝で南紀オレンジサンライズFCを8-0と圧倒。17年連続17回目の天皇杯出場を決めた。1回戦は、兵庫県代表のFC BASARA HYOGOとの関西リーグ1部勢同士の対戦となった中、4-3で勝利。昨季までC大阪でプレーしていたGK清水 圭介から大量得点を奪って2回戦進出を果たした。JFL昇格を目指すアルテリーヴォ和歌山は今季から三枝 寛和監督を招聘したほか、今治、奈良とJクラブに所属した経験を持つ和歌山市出身の桑島 良汰らを補強。ここまで関西リーグ1部では5試合を戦って2勝1分2敗。7日に行われた第5節・守山侍2000戦では2-0と開幕戦以来となる無失点での勝利を飾った。そこから中3日で臨む天皇杯2回戦は、同じ関西を拠点とするJ1のC大阪を相手にジャイアントキリングを目指す。
両チームの天皇杯での対戦は2019年度大会の2回戦でも実現している。このときはC大阪が延長戦の末、3-1でアルテリーヴォ和歌山を下した。6年ぶりの顔合わせとなる一戦は6月11日19時、ヨドコウにてキックオフされる。
[ 文:小田 尚史 ]


