京都はリーグ前半戦を終えたJ1で、消化試合数が1試合多い状況ではあるが2位につけている。直近の公式戦は5月31日に行われたJ1第19節・FC東京戦。ホームで3ゴールを挙げて快勝した。スローインの流れから川﨑 颯太が決めた先制点、前線からのハイプレスでボールを奪った流れで決めた武田 将平の2点目、前線のターゲットが起点となりFWの決定力を引き出した奥川 雅也の3点目と、いずれも今季の京都らしいゴールだった。チームを率いて5年目を迎える曺 貴裁監督の下、好調を維持している。
気になるのはメンバー構成だ。今週末のJ1第20節は対戦相手の浦和がFIFAクラブワールドカップに出場するため、すでに4月に消化済み。これまでカップ戦はリーグ戦の合間に行われることが多く、コンディションも考慮してリーグ戦で出場機会の少ない選手が起用されてきた。今回はそうした制限のない状況で、どんな選手たちをピッチへ送り出すのか注目される。
奈良はリーグ前半戦の終盤を迎える中、8位につけてプレーオフ出場圏内となる6位との勝点差は『4』という状況だ。直近の公式戦は6月8日に行われたJ3第15節・高知戦。試合前の時点で3試合ノーゴールと攻撃に課題を抱えていた中、前半に左サイドの折り返しから、ゴール前へうまく走り込んだ田村 亮介が押し込んで先制点を挙げる。後半立ち上がりには、右サイドから中央へパスを差し込んで相手の最終ラインと中盤の間で起点を作ると、背後へ抜け出した百田 真登がラストパスをゴールに流し込んで追加点。良い崩し方から攻撃が機能したが、守備ではセットプレーやサイド攻撃から3失点を喫してしまい敗戦。これでリーグ戦4試合勝ちなしとなった。
日程面では中2日で天皇杯を迎え、その後は再び中2日でリーグ戦が控えている。7日間で3試合を戦うスケジュールで、どのようなメンバー構成で挑むのか、こちらも注目される。
京都と奈良は隣り合う府県で、練習試合では何度か対戦しているが、公式戦での対戦は今回が初めてだ。
個人に目を向けると、京都の福岡 慎平は奈良県出身。小学生の頃に指導を受けたスタッフが奈良に在籍するなど、地元クラブと初対戦となる。また、奈良の田村 亮介は京都の育成組織からトップチームへ昇格してプロのキャリアをスタートさせており、韋駄天のごときプレーや明るいキャラクターで愛された選手だ。公式戦では初めてサンガSへ対戦相手として乗り込むことになる。中田 一三監督も2019年に京都で指揮を執っているが、6月6日の練習中に不適切な行為が確認されてクラブ内で調査を行うため、高知戦はダリオコーチが暫定的に指揮を執っている。
試合は19時キックオフ。天気予報では、試合前日から当日昼まで雨予報となっている。当日に最新情報を確認して雨具の準備や衣服の調整をしていただきたい。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

