東京Vの直近の公式戦は5日に行われたJ1第23節・名古屋戦。守備では相手をシュート4本に抑えて無失点を記録したものの、攻撃では決定機を多く作ることができずにスコアレスドローに終わった。
対する鳥栖の直近の公式戦は、12日に行われたJ2第23節・大分戦。大分の組織的な守備に苦しんだものの、18分に山田 寛人のPKで先制。一度は追いつかれたものの、後半に入って新川 志音のプロ初ゴールで勝ち越しに成功。終盤は大分の反撃をしのいで、今季初の3連勝を達成。今季最高位となる4位に浮上した。
天皇杯はともに2回戦から登場。東京Vの初戦はJ3の栃木SCが相手だった。開始早々にセットプレーから綱島 悠斗が先制点を奪取。一度は同点に追いつかれたものの、前半終了間際にまたもやセットプレーから鈴木 海音がゴールを奪って勝ち越しに成功。さらに後半立ち上がりにも山見 大登が追加点を奪うと、その後は落ち着いた試合運びを見せてゲームをコントロール。そのままのスコアで試合を終え、3回戦へと歩を進めた。
鳥栖の初戦は同じJ2の愛媛との対戦。序盤から愛媛のハイプレスに苦しみ、ペースを握られるが、ゴール前でなんとか踏ん張ってスコアレスのままで前半を折り返す。後半に入り、運動量に陰りが見え始めた愛媛に対して、鳥栖が反転攻勢を見せると、69分に途中出場の鈴木 大馳のゴールで先制に成功。追加点を奪うことはできなかったが、最後まで攻勢を見せて愛媛に反撃の機会を与えずに3回戦へと進んだ。
昨季は鳥栖がJ1で戦っていたこともあり、両者の対戦は約10カ月ぶり。昨季の対戦ではホーム、アウェイいずれの対戦でも東京Vが2-0で勝利を収めている。
ミッドウィークに行われる一戦とあって、気になるのはメンバー構成だろう。東京Vは11日ぶりの公式戦となるが、この試合を終えると中3日で町田との“東京クラシック”が控えている。一方の鳥栖はリーグ前節から中3日での試合となるが、リーグ戦は中断期間に入ったため、東京V戦後の試合は8月2日とスケジュールには余裕がある状況だ。両指揮官がどういった判断を見せるのかも勝敗に大きな影響を与えることになるだろう。
両チームともに守備は堅く失点数は少ないものの、得点力には課題を残しており、リーグ戦におけるチームトップスコアラーは東京Vが3得点、鳥栖が4得点とやや寂しい数字となっている。高い強度をベースとした堅守に定評がある両者だけにきっ抗した試合展開が予想される中、どちらが確実にチャンスをモノにできるか。緊張感あふれる戦いになりそうだ。
[ 文:杉山 文宣 ]
