2025/8/6 (水) 18:31 KO
ラウンド16
59'
入場者数: 3,003人
天候: 晴れ|気温: 30.8℃|湿度: 73%
1点を守り抜いた先に。町田、クラブ史上初ベスト8進出
京都サンガF.C.
相手は公式戦7連勝中で、自分たちは直近の試合の(J1第24節・)福岡戦でああいう形で失点を喫しているので、クロスからのシュートやロングボールに強みがある相手に対して、劣勢になる時間帯は必ずあるなと思っていました。前半は耐えることができましたが、後半は耐え切れず……という試合になりました。ああいうところで守り切れるかどうかで、今後(リーグ戦で)上へ行けるかどうかが変わってきます。1点の重みを感じた試合でした。 --ご自身は再三の好セーブでピンチを防ぎ続けました。あのまま(失点)ゼロで終われたら良かったのですが……。前半の厳しい時間が多い中で耐えてチームに勢いをもたらすという意味では、前半に関しては自分の仕事ができたのかなと思います。それを90分、120分を通してやらなくてはいけない。そう強く思いました。 --試合後、非常に悔しい仕草や表情がありました。今季こうして試合に出させてもらっている中で、リーグ戦とは違い、天皇杯やルヴァンカップは一発勝負なので負けたら次がないです。自分たちの今後のサッカー人生を切り拓くという意味でもタイトルを獲りたかった。そういう思いもあって、試合が終わってから敗戦をなかなか受け入れることができませんでした。
前半に3本あった決定機を決めていれば、もっと自分たちの展開へ持っていけたと思います。ああいうチャンスを決めていかないといけません。後半はなかなか自分たちの流れへ持っていけないときにスルズルといってしまいました。少し間延びしてしまったというか、自分たちの距離ではなかったです。中盤で自分の周りに人が少ない状況でボールを自分たちのものにできず(相手に)拾われることが多かったです。負けている状況ではありましたが、まずは自分たちの距離感を整えてから行くことも必要だと思いました。 難しい展開にしてしまったのはありますが、攻撃で相手の間でボールを受けたり、敵陣へ押し込める場面もありました。ただ、押し込んでからうまくセカンドボールを拾えないこともありました。単調なクロスで終わってしまったりと自分たちの良さを出し切れなかったです。 --攻撃について。レオ(ゴメス)の抜け出しもマルコ(トゥーリオ)の抜け出しも、誰かがアクションを起こすことでチャンスになりました。ああいう場面は自分たちの良さだし、後半にそれを出せなかったことは何かしら悪いことがあったはずです。みんなで一つひとつ、階段を上がっていくしかないですね。
FC町田ゼルビア
監督
いつもとは多少メンバーを入れ替えながら、またいつもとは違うポジションを務める選手もいた中で試合に臨みました。試合に臨むにあたっては、京都さんの高さへの対応やセカンドボールに対するカバーをかなり重視しながら入りました。走りも速いラファエル エリアス選手やマルコ トゥーリオ選手に背後を突かれる形から危ないシーンが二度ほどありましたが、谷(晃生)が前に出て相手のシュートミスを誘う形を作ったことによって、前半を無失点でしのげたことが最終的にはとても大きかったと思います。前半は決定機もあった中で、0-0という試合展開となったため、多少難しい展開にはなりましたが、後半は背後に対する準備と修正を特に強調して選手たちに伝えました。またハーフタイムには決定機をしっかりと仕留めることについても言及しましたし、セットプレーに関しても重要視して選手たちに伝えました。粘り強く守備をして無失点で試合を進めることが町田の勝ち方です。本来われわれが目指すべき過程を突き詰めることを選手たちに促しながら戦えたことが、こうして結果につながりました。後半はあと2、3点を取れる場面もありましたが、追加点を決められなかったことは練習の中で改善していきたいと思います。 あとは蒸し暑く試合開始時は34℃近くあった気象条件の中で多くのファン・サポーターの方々に駆けつけていただきました。ファン・サポーターの皆さんが終始声をからして応援してくださったことにも感謝したいですし、選手たちは勇気をもらい、最後まで走り切ることができました。ベスト8進出というクラブの新たな歴史を切り拓けたことに対する喜びもあります。ただ、この結果に一喜一憂することなく、次の(J1第25節の)神戸さんとのホームゲームは“シックスポイントマッチ”と言っていいかなり重要なゲームです。現在は公式戦8連勝中ですが、9連勝を目指してしっかりともう一度自分たちがやってきたことを見直しながら奮起、奮闘していきたいと思います。 --中山 雄太選手のボランチ起用に目新しさがありました。起用の意図と評価をお願いします。中山はボランチでプレーした経験もありますし、戦術的にもチームをコントロールできる選手です。今後のリーグ戦やACLEを踏まえて、ボランチやアンカーの選手が不在になることも想定できます。またリーグ戦においては7選手も累積警告による出場停止にリーチがかかっている状況であることも踏まえると、試しながら起用していくことも駒を増やすことにつながります。また彼自身が自主練習を含めて、真摯に取り組んでいる姿も見ていますから、やってくれるだろうと期待している中でこうして下田 北斗を休ませることもできました。いろいろな意味で良かったです。 --特に前半は背後を使われる形から危ない場面を作られました。次の神戸戦に向けての修正点はいかがでしょうか。神戸さんも背後を突く形を得意としているチームですし、こうして結果が出た中で反省材料をもとに次の試合に向けて改善できることはありがたい状況です。映像を通して振り返りながら、オフザボールへのポジション取り、出し手へのプレッシャー、ギャップを突かれないようなポジション取りなどを修正していきたいと思っています。やられたシーンを映像で振り返りながら選手たちに意識づけできるには良い材料となるでしょう。神戸戦に向けてしっかりと修正していきます。
京都サンガF.C.
監督
われわれはルヴァンカップで敗れているので、カップ戦は天皇杯だけでした。ラウンド16が一番力が問われる、今日の試合が一番のヤマだなと思っていました。 選手は用意していたプランどおりのことをやりながら、前後半のピッチの中でしっかりと戦ってくれました。前半の判定(ラファエル エリアスが抜け出して最終ラインの相手DFに倒された場面)のあとに、自分たちが再三つかんだチャンスを決め切れませんでした。やはりそういうところで、ああいうことが起こったあとだからこそ、きっちり自分たちが責任を果たしていくようなプレーをしていかないと勝負の神様はこちらを向いてくれないなとあらためて感じました。町田さんは最後の15分で失点が多く、足が止まることは分かっていました。そこで襲いかかるためにも、前半で1点を取って1-1のスコアで試合が進んでいれば、われわれのチャンスは増えたのではないかと思います。いろんな大きなことを学んだ試合でした。 --試合終盤、思うようにチャンスを作ることができませんでした。ラスト10分、15分でいきなりチャンスを多く作れるような守備組織の相手ではありません。最後でなんとかすることが大事なのではなくて、90分プラスアディショナルタイムの中で、最初から最後まできっちりとプレーすることができませんでした。自分たちはチャレンジャーなので、ワンプレーの重さをもう一度、チーム全員で思い出さなくてはいけません。ただ、内容的にすべてが悪い試合ではなかっただけに、勝負のキワみたいなところを逃してはいけないなということはすごく感じています。
FC町田ゼルビア
MF 6
望月 ヘンリー海輝
--決勝点はご自身が起点を作った形から決まりました。(昌子)源くんがとっさに判断を変えて、グラウンダーのボールを僕に出してくれました。ボールを受けたあとは前を向いて、(藤尾)翔太が良い動き出しをしてくれたので、パスを出した形です。パスが相手の足に当たって、翔太の下にこぼれる形でラッキーな面はありましたが、一連の流れとしてはそんな展開でした。 --中に入っていたポジション取りが絶好のチャンスにつながりました。あのときは何かの流れで左サイドにいた中で右サイドに戻ろうとしていたら、(ナ)サンホさんがサイドに張っていたので、いるべき場所にいようとスペースに顔を出していた結果です。トラップもうまくいきましたね(笑)。
FW 9
藤尾 翔太
--ベスト8進出につながる決勝ゴールを決めました。まずはゴールシーンを振り返ってください。相手のGKが警戒していた位置ではなく、結果的にファーサイドを狙った中でゴールが決まって良かったです。相手が寄せに来ていたのは分かっていたので、アピ(アピアタウィア 久)選手よりも早くシュートモーションに入れたことがゴールという結果につながりました。 --ゴールを決めたあとはゴール裏のほうに向かって行きました。自然と体が反応したのでしょうか。そうですね。サポーターの皆さんの声が聞こえていたので、その声援に応える意味でもゴール裏のほうに行っておこうかな、と行きました。僕個人に対する応援も聞こえていましたし、ゴールを決めたようなタイミングでしか行くような機会はないので、その点も踏まえて行きました。ゴール裏まで行って良かったですね。