再開初戦となった敵地での“大阪ダービー”は2-1で勝利したC大阪。前半終了間際、左サイドを崩した丸橋 祐介のクロスに奥埜 博亮が合わせて先制すると、後半、今度は右サイドを崩し、最後は清武 弘嗣の落としを受けた丸橋が強烈なミドルシュートを突き刺して追加点。その後、PKによる1失点こそ喫したが、昨季リーグ最少失点を達成した守備は崩れることなく試合終了。攻守における完成度の高さでG大阪を上回り、快勝を収めた。
「選手たちは素晴らしいプレーを見せてくれた。良い試合ができたと思う」。そうロティーナ監督が称えた試合を受けて臨む今節、ベースとなるメンバーは大きくは変わらないだろう。もっとも、「過密日程となる今季はレギュラーの大枠の範囲は広がる」とも指揮官は語っているだけに、いくつかのポジションで先発の顔ぶれが変わる可能性もある。いずれにしても、チームとしての戦い方は変わらない。守備ではコンパクトな陣形を保ち、スペースを塞いで失点を防ぐ。攻撃ではしっかりとボールを握りつつ、相手の出方も見極めて、スキを突いてゴールを狙う。今節はホームでのリモートマッチとなるが、画面越しに声援を送ってくれるファン・サポーターへ向けて、開幕3連勝を届けたい。
一方の清水は、昨季まで横浜FMでヘッドコーチを務めていたピーター クラモフスキー監督を招聘し、新たなチームスタイルを構築している途上にある。開幕戦のFC東京戦では、早くも新スタイルが浸透している様子がうかがえ、期待感を抱かせた。再開初戦となった前節の名古屋戦でも、ボールを保持してアグレッシブにゴールを目指す姿は見られたが、2試合ともに先制点を奪いながらの逆転負け。2試合で早くも5失点を喫しており、昨季の課題であった守備の不安は払しょくし切れていない。前節の試合後、先制点を決めた金子 翔太も「立て続けに2失点を食らったことは、ゲーム運びと守備の部分でもう一度見直さなければいけない」と語っていたように、今季初勝利を手繰り寄せるためには、攻撃的な姿勢は貫きつつも、不用意な失点は避けなければならない。
前節、久しぶりの公式戦を戦った選手たちは、再びサッカーができる喜びや心地良さを感じたことだろう。同時に、疲労も残っているはずだ。夏場の連戦ということを考えても、今節に向けて、いかにコンディションを整え、メンタル面でのリフレッシュを図れたか。心身における準備も試合のカギを握りそうだ。“交代枠は5人まで”という今季の特別ルールもうまく活用していきたい。
[ 文:小田 尚史 ]