ホームの川崎Fは前節、FC東京と対戦。相手がビルドアップを封じようと、中盤3枚に対してマンマーク気味で対応する策を講じてきたが、それを上回るボール回しではがしていく。そして幅を使って攻撃できる[4-3-3]の強みを最大限に生かしながらゴール前へと進入していった。すると17分、レアンドロ ダミアンのポストプレーから大島 僚太の目の覚めるようなミドルシュートで先制。これで勢いが止まらなくなった川崎Fは23分に山根 視来のクロスにレアンドロ ダミアン。さらに28分、45分と長谷川 竜也がゴールネットを揺らし、前半だけで4得点を奪ってみせた。後半は点差が開いていることもあり、リスクを負う回数は減ったが、我慢強く守りながら惜しい決定機を作るなど、終始ゲームをコントロールしてタイムアップ。「自分たちの持ち味、強みをたくさん出せた試合だった」と大島が振り返ったように、相手を圧倒する攻撃的なサッカーを披露した川崎Fが今季初の無失点勝利を挙げた。
一方の柏は前節、横浜FCと対戦。試合の入りから守備がハマらず、流れをつかむことができない。すると21分に裏へ抜け出された斉藤 光毅にGKとの1対1を制されて失点。その後も、この日が柏デビューとなった呉屋 大翔が1点を返したが、主導権を握り返すことはできず。そして、47分に松浦 拓弥、85分にはFKからオウンゴールでトドメの3点目を奪われ、終わってみれば1-3の敗戦を喫した。選手のパフォーマンスも良いとは言えない出来だった。中断期間に他クラブとの練習試合を1試合も行っていないことで、試合勘の影響もあるのだろう。とはいえ、「相当自粛していて再開に向けて準備はしてきた。(再開後の)序盤は当然ながら困難に直面するだろうなというのは想定内」とネルシーニョ監督。下を向くことなく、試合を重ねるごとに戦術面やコンディションを向上させていく構えである。
そんな前節を経て戦う両者。3連戦目ということもあり、疲労も蓄積してくる。もちろんメンバーを替えずに臨む可能性もあるが、ここ2試合で先発出場していない選手たちが活躍することができれば、よりチームに活力をもたらしてくれるだろう。特に川崎Fには「誰がスタートで試合に出ようとも結果を出せる」(鬼木 達監督)という自信がある。大卒ルーキーの旗手 怜央や日本代表経験のある守田 英正など数多くの能力ある選手たちが、どのようなプレーを見せてくれるのかには注目したい。
果たして、川崎Fが3連勝で連戦を締めくくるのか。それとも柏が状態を上げていくために一番の薬となる開幕戦以来の勝利をつかむのか。試合は等々力陸上競技場で19時キックオフだ。
[ 文:高澤 真輝 ]


