立ち上がりからボールを動かし、広島を押し込むと、20分に坂元 達裕が右サイドを突破。鋭い切り返しからのクロスが相手のオウンゴールを誘って先制すると、後半開始早々には藤田 直之が高い位置でボールを奪い、そのまま前に出ていき、清武 弘嗣のパスを受けてゴールに流し込んだ。先手をとれば滅法強い“ロティーナ・セレッソ”。このあとはPKによる1失点にとどめ、逃げ切りに成功。「われわれにとって、とても重要で価値のある勝点3を取ることができた」とロティーナ監督も話す1勝をつかんだ。
一方の神戸も前節は清水に3-1で快勝。再開後、ホームでは初の有観客試合となる中、サポーターを沸かせたのが古橋 亨梧。アンドレス イニエスタのCKに頭で合わせて先制点を奪うと、チームの2点目となるドウグラスのゴールをお膳立て。さらにドウグラスのヘディングがポストに当たったこぼれ球を蹴り込み、試合を決定づける3点目を決めた。「まだまだ上に行ける。もっと素晴らしい選手になれる」とトルステン フィンク監督も称える背番号11のパフォーマンスには、今節も期待がかかる。
連勝を狙う両チームの一戦。まず注目は先発の人選だ。今節は、今季二度目となる3連戦の2試合目だが、前回の3連戦でC大阪のロティーナ監督はベースとなるメンバーは大きく替えず、微調整で乗り切った。神戸のトルステン フィンク監督は、最初の2試合は主力で臨み、3戦目となる前々節の大分戦で大幅に変更した。中3日での次節もにらみつつ、両指揮官がどのような采配を振るか。互いの司令塔である清武やアンドレス イニエスタの起用法も含め、注目される。
また、互いの主力に古巣戦となる選手がいることもこのカードを盛り上げる大きな要素。C大阪には藤田に都倉 賢。神戸には山口 蛍。ともにいまのチームでも欠かせない選手となっているが、特に山口はC大阪のアカデミー出身で、トップチームでは何度も主将を経験。シンボル的な存在だっただけに、出場すれば神戸の選手としては二度目となるヤンマースタジアム長居でどのようなプレーを見せるか、視線が注がれる。
ここまで4勝1敗のC大阪は2位タイ。2勝2分1敗の神戸は8位。順調な滑り出しを見せた両チームにとって、今季は上位を狙う大切なシーズン。ライバルを蹴落とし、連勝を果たすのはどちらか。火花散る“関西ダービー”の幕が切って落とされる。
[ 文:小田 尚史 ]