大分にとって今回の3連戦はアウェイ2試合にホーム1試合。前節のG大阪戦と次節の清水戦、2戦のアウェイにそれぞれ中3日で挟まれたホームゲームだけに、今節は勝点3を積みたいところだ。特にG大阪戦は地力の差を見せつけられるような展開の中、狙いどおりの形で先制したものの、ミスから2失点を喫して逆転負けしている。その流れを断ち切るためにも、ホームチームらしい戦い方で好結果を引き寄せたい。
チラホラと負傷者やコンディション不良の選手も見られるが、公式戦でまだ見ぬ新戦力も控えており、総力戦を余儀なくされる中、「常に試合ごとの狙いに合わせてコンディションの良い戦力の中から11人、18人を選んでいく」という片野坂 知宏監督がどういうメンバーをチョイスするかも見どころの1つだ。今季加入選手も順に輝きを放っており、第3節の広島戦では髙澤 優也が出場直後の85分に得点して逆転劇の口火を切った。前々節の神戸戦で負傷退場したが、香川 勇気も左サイドで起点となり多くの好機を演出している。前節は渡 大生が今季初ゴール。後半には特別指定選手の藤本 一輝(鹿屋体育大)と井上 健太(福岡大)もピッチに立ち、それぞれの特長を披露して劣勢の挽回に貢献したが、勝点をつかむまでには至らなかった。また、自身の得点こそまだ生まれていないが、知念 慶は攻撃の軸として定着している。好調の三平 和司に加え、刀根 亮輔や前田 凌佑ら久しぶりに出場を果たしたメンバーも安定したプレーを見せ、連戦続きの長いシーズンへの備えを感じさせた。
ただ、G大阪とタイプは異なるものの、今節の名古屋もまたタレントの居並ぶ強豪チームだ。特に今季はここまで3勝2分と負けなしで、前々節にはやはり好調のC大阪に2-0で今季初黒星をつけ、前節の鳥栖戦にも1-0で勝利し4位に浮上している。今季から[4-2-3-1]システムを採用するマッシモ フィッカデンティ監督が仕込んだ組織的な守備は堅く、トップ下の阿部 浩之を軸に個性豊かな攻撃陣が迫力を持ってダイナミックに仕掛けてくる。
ここ3試合、ミスからの失点が続いている大分としては、集中してプレーしたい。連戦中で疲労もあり、メンバーの入れ替わりも激しいため、ビルドアップ時の判断や連係には特に精度が求められる。相手の圧を受け過ぎることなくボールを運んでいく果敢さも必要だ。
豪雨災害に見舞われた大分だが、今週初めは強い陽射しの下、気温が上昇。20日時点での週間天気予報では試合前日から再び天気は下り坂で、試合当日は降水確率60%となっている。ドーム特有の蒸し暑さに苛まれながらの試合となる可能性も否めない。両軍ともに、十分にコンディション調整に努めて臨みたい。
[ 文:ひぐらし ひなつ ]
105 大分トリニータ 1.webp)