清水は公式戦ホーム3連戦の初戦。リーグ戦からターンオーバーしたメンバーで臨み、先発には鈴木 唯人、またベンチには川本 梨誉、そして先月29日にトップ昇格内定が発表されたばかりの成岡 輝瑠という10代3人をメンバーに入れるなど、若手を積極的に起用。リーグ戦のレギュラー格が半分以上を占める相手と比べると、対照的なメンバー構成だった。
清水は序盤に互角以上の戦いを見せて、得点へ近づきつつあった。しかし、9分に太田 宏介の直接FKがポストを直撃したあたりから流れは名古屋に傾き、劣勢の状況を強いられる。それが、前半アディショナルタイムに先制ゴールを奪われるという後味の悪い前半の終わり方につながってしまった。その1点が尾を引いたのか、後半も54分にはマテウスに2点目を決められた。これを見て、ピーター クラモフスキー監督はフレッシュなメンバーを次々と投入。しかし、流れを取り戻すまでには至らず、後半アディショナルタイムに決定的となる3点目を入れられて、大会2連敗。グループステージ敗退が決まった。
一方の札幌は、広島と対戦。14分にCKのこぼれ球を拾った流れで金子 拓郎が押し込んで先制。22分には最終ラインのミスから同点に追いつかれてしまうが、逆に61分、相手のミスを見逃さなかったドウグラス オリヴェイラがゴールを決めて、これが決勝点となった。札幌は勝点6で首位をキープし、プライムステージ進出に王手をかけた。
清水としていまできること、それは気持ちを切り替えることだけだろう。リーグ戦では前節・浦和戦に0-1の状況から終盤に追いついて現在3戦負けなし。開幕から5連敗という地獄のような日々から脱出し、ようやく波が来ているところだ。ここでネガティブな空気を作ってはいけない。
昨季の札幌戦にはイヤな思い出が残る。アウェイではアンデルソン ロペスに4ゴールを奪われるなど、2-5。ホームではジェイのハットトリックなどで大量8失点と、記録的大敗を喫している。立田 悠悟ら、昨季の悔しさを知るメンバーにとっては、リベンジも果たさなければいけない。
札幌は、リーグ前節・神戸戦で再開後初の黒星を喫している。荒野 拓馬が先制、そして同点ゴールと気を吐いて打ち合いの試合になったが、最後は山口 蛍に決勝ゴールを奪われた。先のルヴァンカップの勝利を契機に、再びリーグ戦に良い流れを持ち込みたいところだ。得意の清水戦を、さらに上位に進出していく足がかりにしたい。
いずれにせよ、両チームともリーグ戦で無得点試合は1試合のみ。それだけに、スコアが動かないということはないはず。お互い複数得点を挙げて、勝利を手繰り寄せたい。
[ 文:田中 芳樹 ]

