ホームの札幌は前節、敵地で清水と対戦して1-3で敗戦。前半終了間際にPKを献上して失点したものの、後半立ち上がりに負傷明けの復帰戦となった鈴木 武蔵が完璧な直接FKを沈めて同点とする。敵地で難しい試合を強いられていただけに、そのまま勢いに乗りたかったが、そこで田中 駿汰がこの日二度目の警告を受けて退場に。前半からあまり良い形で試合を進めることができていなかった中で、数的不利となってからもどこか動きが重く、終盤にさらに追加点を奪われ、2連敗となった。
直近の公式戦に目を向けると、水曜日にルヴァンカップのグループステージ最終節をホームで横浜FCと戦い、1-1のドロー。パスワークの部分では相手に上回られたが、粘り強く戦った。敗れればグループステージ突破がかなわない可能性もあった中で、しっかりと勝点を積んでグループ1位になったのは自信としたいところだ。
一方、8月ど真ん中の北海道に乗り込む川崎Fの前節は、ホームで大分と対戦して2-0で完勝。開始早々に三笘 薫が先制点を奪うと、持ち前のパスワークが勢いに乗って大分を圧倒。24分にレアンドロ ダミアンが追加点を奪うと、その後も適度にはボールを持ちながらも、必要以上にパワーを消費させることなく、大分にもボールコントロールをさせておきながらカウンターを狙うスタイルに移行。さらなる追加点こそ奪うことはできなかったが、大きな問題なく時計の針を進めて淡々と勝点3を奪ったところからは川崎Fの力強さが漂っていた。リーグ戦再開後8連勝となり、他チームをまったく寄せつけていない状況が続いている。
川崎Fの直近試合はこちらもルヴァンカップで、敵地での名古屋戦。名古屋もその直前にリーグ戦で浦和から大量6得点を奪ったばかりで勢いがあり、開始直後に失点を許してしまったものの、三笘 薫がすぐに同点弾。直後に再度リードされてしまったものの、再び三笘が決めて前半のうちに同点とする。後半には退場者を出して苦しくはなったが、そのまま引き分けてグループ首位の座を守り、プライムステージ進出を決めている。
そんな両チームの対戦は、札幌の守備スタイルが焦点になると言えそうだ。ここ数試合の札幌は横浜FM、神戸、清水とパス交換を武器に攻撃を組み立てる相手との対戦が続いたこともあってか、機動力のある選手を並べてマンツーマン気味の守備戦略で挑んでいる。それが機能して横浜FMに完勝したり、機能しながらも敗れたりしている状況となっているが、今回対戦する川崎Fもパスワークを武器とするため、同じような対応をするのか、否か。敗れればリーグ戦3連敗となってしまう状況であるだけに、なんとか強者・川崎Fを打ち破って流れを一気に変えたい。
[ 文:斉藤 宏則 ]

