この試合をホームで迎える横浜FCは現在リーグ戦5連敗中。アウェイで戦った前節・G大阪戦は先制されながらも後半に追いつき逆転するチャンスを何度か作ったが、終了間際のラストプレーでCKから失点を許し、勝点の獲得を逃した。内容は悪くないが結果に結びつかない試合が続いている中で、少しずついろいろな部分でスキやズレが見られるようになってきているだけに、いま一度チームとしてコンセプトや気持ちの部分を整理・再確認することが必要かもしれない。
その中でも光明を見いだすとすれば“ルヴァン組”が一定の結果を残したこと。グループステージ突破という最高の結果こそ得ることはできなかったが、5日のJリーグYBCルヴァンカップCグループ第2節・鳥栖戦や12日の第3節・札幌戦でこれまで出場機会に恵まれなかった選手やゲームに飢える若手がハツラツとしたプレーを見せた。瀬沼 優司が2試合連続ゴールで大いにアピールすれば、プロ2年目の安永 玲央が両試合ともボランチでフル出場。そして何より53歳でチーム最年長の三浦 知良が最前線で引っ張りチームに勢いをもたらした。ここからはリーグ戦に専念して戦うことになるが、このルヴァンカップでの収穫を無駄にすることなく戦いたい。
戦力の底上げという意味では、10日に加入が発表され、登録が順調に済めばこの試合から出場できることになる杉本 竜士は注目の存在。「3バックならウイングバック。4バックならサイドハーフ」と下平 隆宏監督はサイドでこのドリブラーを起用するプランを描き、「とにかくサイドの活性化を狙って補強した。彼のことはヴェルディユースのときから知っていて、非常にアグレッシブで勝ち気で素晴らしい選手。去年は徳島で対戦したけど、そこでも印象は変わらず、攻守の切り替えも速くテクニックも高い」と大きな期待を寄せている。
リーグ戦に出ている主力を軸としながらもフレッシュな新戦力をうまく融合させ、1試合でも早くこの状況から抜け出したいところである。
一方の湘南は現在リーグ戦3連敗中。こちらも内容が極端に悪いかと言われればそうでもなく、接戦を演じながらも最後の部分で勝点をつかみ損ねている印象である。
勝点を奪うためにはまず失点をしないことが大前提であるが、ここ2試合無得点が続いていることを考えると、ゴールまでの道筋をハッキリと見いだしたいところ。最前線には石原 直樹や指宿 洋史、岩崎 悠人、タリクとバラエティーに富んだアタッカー陣がそろっているだけに、チームとして攻撃の形を確立したい。
J1のステージでは初めて実現するこのカード。“神奈川ダービー”を制して今季2勝目を挙げ、浮上のきっかけをつかむのはどちらだ。
[ 文:須賀 大輔 ]
