両軍は今月12日のJリーグYBCルヴァンカップDグループ第3節に対戦したばかり。ともにリーグ戦とは異なるメンバーでのマッチアップとなり、前半は大分が主導権を握ったものの、後半は修正した柏が得意の流麗なカウンターやセットプレーで立て続けに得点を奪い、3-1で圧勝を収めた。
大分としてはリーグ戦のホームゲームで先日の借りを返したいところだが、何より脅威となるのはこれまでに12得点を挙げてJ1得点ランク首位に君臨するオルンガだ。現在7試合連続ゴール中で、今節も得点を挙げればJリーグ記録に並ぶとあり、本人もモチベーション高く臨んでくるだろう。
だが、その矛に対する強じんな盾が、大分にはいる。昨季53回のシュートブロック数でリーグ1位の鈴木 義宜だ。ディフェンスリーダーとして守備陣を統率しながら、ギリギリまで相手を見極めて体を投げ出し、今季も幾度となくチームのピンチを救っている。さらにその後ろには、リーグ戦では第9節からゴールマウスを守り、長い手足でファインセーブを連発している守護神・ムン キョンゴンも控える。
一方、大分の攻撃陣では前節の札幌戦で決勝ゴールを挙げた伊佐 耕平を頂点に、髙澤 優也と三平 和司の2シャドーが好調だ。ただ、最北の敵地から帰ってきて中3日でのコンディションも懸念される。柏は一時、最終ラインに負傷者が続出したが、川口 尚紀のCB起用などで連戦中もやり繰りし、遜色なく乗り切ってきた。
そういったゴール前の攻防につながる中盤の駆け引きも興味深い。2列目と3列目にタレントの居並ぶ柏がどういうフォーメーションでどの選手をどこに配置するかは、大分のゲームプランニングにとって重要なカギとなるだろう。柏は前節の神戸戦で、ヒシャルジソンと交代して65分からピッチに立った三原 雅俊が古巣相手にクロスがそのまま吸い込まれる劇的決勝弾を決めるなどして結果でもアピール。中盤の選手層の厚さを感じさせた。逆に大分は中盤のプレーヤーに負傷者が続出し、選択肢が限られた状態。特にダブルボランチは第8節以降、長谷川 雄志と島川 俊郎で固定されており、本職はCBの大卒ルーキー・羽田 健人を試合途中から守備固め要員としてボランチ起用するなど、苦しい台所事情が垣間見える。長谷川と島川の疲労蓄積も気がかりだ。
第5節からの苦しい5連敗をようやく脱出して、前々節から再び勝点を積み上げ始めている大分が今節の結果で浮上の兆しを確かなものにできるか。逆に第5節から4連勝を含む5戦負けなしで、前々節はC大阪の堅守に苦しんだが前節は神戸に競り勝った柏が、地力を発揮して試合を制圧するか。見どころの多い一戦となる。
[ 文:ひぐらし ひなつ ]
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