23日に浦和のホームへ乗り込んだ神戸は、19日の第11節・柏戦で負傷交代したアンドレス イニエスタ、トーマス フェルマーレンが欠場する中で、先発メンバーを10人変更。初瀬 亮が今季初先発を飾ったほか、負傷離脱していた古橋 亨梧が先発復帰し、佐々木 大樹、安井 拓也ら若手も先発メンバーに並んだフレッシュな陣容だったが、3連勝を狙った好調・浦和を2-1で破っている。
試合後にトルステン フィンク監督は「10人もスタメンを替えた中で、選手たち同士が慣れていない状況もあったが、みんな本当に力を全部出し切ってくれましたし、みんな最後まで戦ってくれたので本当に良いパフォーマンスができたと思う」と振り返る。最大の収穫は出場機会が決して多くない選手たちが見せた自身のプレーに対するどん欲さ、勝利への必死さだろう。
過酷な連戦に突入している神戸だが、トルステン フィンク監督はターンオーバーの大切さを指摘しつつ、「彼ら(若手)も今日、試合に出て大きな結果を出して、みんな自信がついたと思う。クラブとしては本当にポジティブな結果」と評価。浦和戦の経験を今節の川崎F撃破につなげることで、確かな波に変えて連戦を乗り越えていきたいところだ。
一方、アウェイに乗り込む川崎Fは現在、勝点31を挙げてJ1リーグを独走している。ただ、23日に行われた第12節では、アウェイで名古屋に敗れ、中断明け以降続いていた連勝が『10』でストップし、初黒星を喫している。得点の好機もあった中で、鬼木 達監督は「自分たちのチャンスのときにしっかり決め切るということをしないと、(名古屋は)なかなか守備の堅いチームですので、リードされると難しい展開になった」と試合を振り返っている。
その上で、鬼木監督は「一番大事なのは、こういう連勝が途切れたあとだと思います。ここから連戦で大変ですけども、新たなパワーを自分たちから生み出してやっていけたら」と話している。破竹の連勝がストップしたあと、小休止するように勝点や白星から見放されることはよく見られる現象でもある。今節は神戸という難敵のホームに乗り込む一戦だが、連勝中に披露してきた確かな強さとクオリティーを発揮することが大きなテーマともなりそうだ。
今節からちょうど1週間後の9月2日にルヴァンカップ準々決勝、さらに1週間後の9月9日には等々力でのJ1第15節でも相まみえ、3週連続でミッドウィークに対戦する両者。ともに“ポゼッション”をチームスタイルの根幹に据えており、どちらの“崩し”のコンビネーションが相手守備を上回るかは最大の見どころだ。併せてボールを奪われたあとの攻守の切り替えは大原則ともなり、連動したプレッシングからのショートカウンターの精度も勝機を手繰り寄せる上で重要。暑さはなお厳しいことが想定されるが、最後まで走り切るメンタリティーの強さも勝敗を分ける大きなポイントになる。
[ 文:小野 慶太 ]
