アウェイチームのG大阪は、ここまで12試合を消化して6勝2分4敗の勝点20で8位。2018年途中から指揮を執る宮本 恒靖監督の下で、豊富なタレントを生かして上位進出を狙う。もともと多彩な攻撃を繰り出せるメンバーがそろっているが、今季はJリーグのみならず国際舞台での経験も積んだ昌子 源を最終ラインに迎えたほか、チーム全体として守備でも高い位置から強度の高いプレッシャーを掛ける上積みを図っている。
ホームチームの仙台は、同じく12試合を戦って、2勝5分5敗の勝点11で15位。ケガ人が多いなど苦しい状況にあるが、まずはこの試合で今季ホーム初勝利をつかんで上昇の契機としたいところ。今季から指揮を執る木山 隆之監督の下、攻撃でも守備でも多くの人数が関わり、豊富な運動量で主導権を握るスタイル作りを進めている。その中で新加入のパサー浜崎 拓磨や頑強なFWアレクサンドレ ゲデスらが台頭、チームの攻撃の幅を広げている。
この2チームの攻撃のバリエーションが、この試合における大きな見どころと言える。その攻撃を前線で引っ張る選手たちに、ここでは注目したい。
仙台加入2年目の長沢 駿は、2015年から2018年までG大阪に在籍していた。今回の古巣戦を前に、「そうそうたるメンバーがいるチーム」と相手への警戒を隠さない。その中でも特に注意する選手については「やはり(宇佐美)貴史じゃないですか。宇佐美選手、アデミウソン選手が強力すぎるので、そこはかなり手ごわい」とG大阪のエースの名を挙げた。「貴史に関しては何でもできる選手ですし、シュートも遠めからでも狙えるし、J1でトップクラスの選手」と長沢が称賛する宇佐美は、前節もパスワークを締めくくる見事なシュートを突き刺しており、今回の試合でもG大阪の攻撃を力強くリードするだろう。
一方、その長沢自身も、仙台のセンターフォワードとして最前線で存在感を見せている。ここまでのリーグ戦でのゴールはまだ1点で「試合に出ている数は多いほうだと思いますし、その中でFWとしてゴールが少ないのはすごく悔しい思いをしています」と反省しているが、ゴールを狙うとともにさまざまな仕事を相手ゴール近くでこなしている。ポストプレーにスペースを空けるランニング、さらにはしつこく相手を追う守備などなど、チームのために走れるFWが長沢だ。仙台加入初年度の昨季は、リーグ戦での加入後初ゴールを、第9節でG大阪相手に決めた。しかも、試合終了間際の決勝点という形で。今回の試合でも、長沢はゴールに始まる仕事で仙台をホーム初勝利に近づける。
最前線でチームを引っ張るFWたちが、この試合を大いに盛り上げてくれることを期待したい。
[ 文:板垣 晴朗 ]


