ザーゴ監督も「大きく成長している」と手ごたえを感じている様子。先制点が重要になると選手に求め続けた前節の名古屋戦では、もくろみどおり16分に和泉 竜司のゴールで先制すると、37分にも荒木 遼太郎が追加点を奪い、63分には土居 聖真が追いすがる相手を突き放し、リーグ最少失点だった名古屋から3点を奪う快勝だった。
「選手は何をすべきか情報の整理、行動の整理ができていると思います。勝つことによって自信を取り戻しているように僕は感じます」(ザーゴ監督) 新たな監督、新たな選手、新たな戦術に戸惑っていたチームの姿はもうない。
対する仙台は、思うような時間を過ごせていない。前節はホームにG大阪を迎え、1-4の大敗を喫した。4分にアレクサンドレ ゲデスが185cmの高さを生かしたヘディングシュートを決めて幸先よく先制したものの、すぐに山本 悠樹のミドルシュートで追いつかれると、15分にはアデミウソンに逆転ゴールを浴び、後半にも2点を許してしまった。試合の中ではPKのチャンスや柳 貴博の鋭い突破が見られており、そこが決まっていれば違う展開になっていたかもしれず、悔やまれる部分もあった。ただ、8月8日の明治安田J1第9節で神戸から2-1で勝利を奪ったのを最後に、ここ5試合の公式戦で2分3敗と未勝利が続く。この5試合で得点は3点しか奪えておらず、逆に失点は『10』。なんとか状況を上向かせたいところだ。
良い形が作れていない仙台だが、ここ最近の試合で減ったとはいえ、鹿島はセットプレーからゴールを奪われることが多かった。アレクサンドレ ゲデスやシマオ マテといった、セットプレーで高さを生かして得点を狙える選手が複数いることは、対鹿島を考えたとき、強みとなりそうだ。
とはいえ、鹿島にも精度の高いキックを蹴る選手がいる。今季より仙台から鹿島に来た永戸 勝也だ。キッカーを任されることも多い永戸は、自身のフィーリングが次第に合ってきたことを実感している。
「CKもだいぶ入りそうなにおいがしてきてる。直接FKもいつでも蹴れる準備はしているので、蹴るときは集中して良いキックができるようにしたいなと思います」 前々節・柏戦でようやく今季初アシストを記録した永戸だが、すでに左SBとして欠かせない存在となっている。古巣相手にどんなプレーを見せるのかも注目される。
[ 文:田中 滋 ]

