清水は前節、広島と対戦。前半はエゼキエウの1点に抑えるが、後半に入ってドウグラス ヴィエイラ、レアンドロ ペレイラに立て続けにゴールを決められ、88分には柏 好文に4点目を決められてしまう。後半アディショナルタイムに中村 慶太のFKからカルリーニョス ジュニオが一矢報いるゴールを決めるが、反撃もそこまでだった。
「スコアボードには、自分たちの試合を、流れがそのまま反映されたとは思えない部分もある」とピーター クラモフスキー監督は話す。確かにこの1試合を見ると、取られるべきではない不要な失点、そして逆に清水の得点になってもおかしくないような惜しいシュートもあった。
だが複数失点を喫し、終盤になんとか1点を返すという試合が繰り返されている。しかも、そのゴールの多くはセットプレーから。全20得点中12得点と6割がセットプレーから生まれていることは、ある意味では「絶対的な武器がある」ということでもあるが、他方では「流れの中で得点が取れていない」ということでもある。相手の守備を崩したゴールはしばらく見ることができていない。今節こそ、練習から取り組んでいるクロスからのゴールを見せたい。
一方の鹿島は前節で仙台と対戦。前半アディショナルタイムに小泉 慶が荒木 遼太郎とのワンツーで抜け出し、GKヤクブ スウォビィクを外してクロス、エヴェラウドが押し込んで先制点を挙げる。83分に上田 綺世が追加点を挙げると、87分に長沢 駿のゴールを許すも、最後は逃げ切った。
ようやく借金を完済し、前節の勝利で貯金を1つ作った。そうした成績面はもちろんだが、「やってきたことが浸透するまで時間が必要だったし、それができつつあるのは良かったと思います」と試合後にザーゴ監督が語ったように、苦しみながらも今季から取り組む新しいサッカーにようやく結果が伴ってきたことは、選手にとっても自信となることだろう。だが、「ここで止まってはいけないし、次は5連勝を目指してみんなで良い結果に持っていきたい」(ザーゴ監督)と、ここで終わるつもりはない。2017年以来となる5連勝に向けて、中2日で準備に入ることになる。
8月12日開催のJリーグYBCルヴァンカップグループステージで両者は対戦し、鹿島が打ち合いを制して3-2で勝利している。清水としてはその4日前の明治安田J1第9節・札幌戦に勝利したものの、その敗戦から流れが変わり、勝利が1つもない。15試合を終えてはや10敗目。さらに第15節終了時点での勝点はJ2に降格した2015年の『13』を下回る『9』。最下位・湘南との勝点差は『3』に縮まった。降格がないシーズンとはいえ、この成績で良いはずがないだろう。ここでリベンジして、再び良い流れに持っていきたい。
[ 文:田中 芳樹 ]

