前節は浦和と対戦した川崎F。立ち上がりはサイドハーフが川崎Fのアンカー脇に立って、SBが高い位置取りをしてくる浦和に対して攻撃を受ける時間が多くなる。しかし、37分に家長 昭博、山根 視来のホットラインから山根の強烈なボレーシュートがゴールを射止めると流れは一変。川崎Fらしいボール回しからチャンスをうかがい、後半開始早々の50分に齋藤 学のクロスを小林 悠が頭で合わせて追加点。さらに終了間際の90+2分にレアンドロ ダミアンの得点が生まれて、終わってみれば3-0の完勝となった。ただ、突き詰めれば課題はある。「本音を言えば、もっと質のところは高めていきたい」と鬼木 達監督が話すように、さらに得点を取れるチャンスはあった。
「今日は大事な時間帯でゴールを取ることができた。ただ、チャンスはもっとあったし、僕も3回くらいあった。しっかり決めることができたら、チームを助けることができる。それぞれ個人で思っていることはあると思う。3点ではまだまだ足りないし、もっともっと圧倒できるように次もやっていきたい」(山根) 高い志を掲げているチームだからこそ、Jリーグの中で群を抜く強さを誇る。もちろん今節もその姿勢は揺るぎない。攻守で圧倒する自分たちのサッカーを表現していく。
一方の横浜FCも順位こそ下位だが、前々節・名古屋戦では逆転勝利を挙げるなど、J1復帰1年目で確かなインパクトを残している。ただ、前節は大分の強いプレッシングにより前半から苦しい戦いを強いられて、38分に田中 達也に得点を許してしまう。後半頭から3人の選手を投入して、攻勢をかけていくものの、ゴールが遠く0-1の敗戦を喫した。前半の戦いが悔やまれる一戦となったが、その反省を今節に生かしていきたいところだ。
川崎Fとの前回対戦は1-5の大敗となったが、内容は悪くなかった。強気にボールを保持して自分たちからゲームをコントロールする時間もあり、一時は同点に追いつくこともできた。あのときのイメージを持ちつつ、チームとしてレベルアップした姿を見せたい。ただ、川崎Fも前線からのアグレッシブな守備から速攻につなげる形は以前よりもパワーアップしている。いかにはがして、どう敵陣へと進入していくのかは勝敗を分けるポイントとなるだろう。
川崎Fが圧倒的な攻撃力を発揮して6連勝をつかむのか、それとも横浜FCが大金星を挙げるのか。熱い試合を繰り広げてくれそうだ。
[ 文:高澤 真輝 ]


