神戸は今季初の連勝中。後半戦の巻き返しへ好ムードを手繰り寄せている。
トルステン フィンク監督の退任に伴い、23日開催の第18節・鳥栖戦はアシストタントコーチを務めるマルコス ビベス氏が暫定監督を務めて8戦ぶりの勝利を収めた。スポーツダイレクターだった三浦 淳寛氏が新監督として初采配に臨んだ26日開催の第19節・札幌戦は4-0の勝利。この2試合ではアンドレス イニエスタが復調を示すパフォーマンスを披露し、古橋 亨梧は連続で2ゴールを決める好調ぶりだ。
三浦監督は「われわれのやりたいサッカーというのは、なかなか今日の試合(札幌戦)の中で満足はいっていないです。それは正直な気持ち」と率直に口にし、ポゼッションで主導権を握り、相手を圧倒していくサッカーには課題を残した。それでも、「初めてなので、そんなに余裕はなかったですが、林(健太郎)ヘッドコーチを含め、ベンチにいるスタッフが非常に協力してくれて、意外と落ち着いた采配はできたのかなと思っています」と自身にとっての初采配を振り返りつつ、ハードワークを貫徹した選手たちを労っている。
今節はホーム3連戦の3戦目。ここ2戦、いずれもヒーローインタビューに立った古橋は、「皆さんを魅了できる素晴らしいサッカーをしたい。今日もたくさんの方に足を運んでいただきありがとうございます。次もすぐにホームで試合があるので、連勝できるように頑張ります」とサポーターに向けて宣言している。4位につける強敵・名古屋を相手に三浦監督体制下での連勝を遂げ、3連勝でチームの勢いに確かな火を灯したいところだ。
一方、名古屋は第14節・鹿島戦以降、勝ちと負けを交互に繰り返している。第17節で神戸を破ったが、続くG大阪戦で敗北。それでも26日に行われた清水戦では阿部 浩之、前田 直輝、丸山 祐市がゴールを挙げ、3-1で勝利を飾っている。
試合後、終盤に失点を喫したことを反省点として挙げたマッシモ フィッカデンティ監督だが、その感想は極めてポジティブだ。「ほぼ試合を通して素晴らしいゲームができた。いろいろなパターンの攻撃ができたし、いろいろな解決策を自分たちの中で修正し、ゴールに向かった」とし、ディフェンス面を含めて達成感を口にしている。
神戸と名古屋は19日に第17節で戦ったばかり。このゲームがトルステン フィンク監督の神戸指揮官としてのラストゲームだった。試合は山口 蛍のゴールで神戸が先制したものの、名古屋は金崎 夢生が2つのPKを沈めて逆転勝利。ゲーム内容でも名古屋が優勢に進めていた。
体制を一新した神戸にとっては早速やってきたリベンジのチャンス。名古屋も消化試合が少ない中で4位につけ、上位追走のためにここでつまずくわけにはいかないだろう。入場者数の制限が緩和され、新たなムードがスタジアムを包むことも想定される中、勝点3を求めて最後まで戦い抜く90分に期待だ。
[ 文:小野 慶太 ]
