札幌は前節、敵地で神戸に0-4で大敗。前半に守備が甘くなった右サイドを完全に崩されて失点すると、前半終了間際にも相手のシンプルな攻撃から失点。その後はなんとか一矢報いようと前に出たところをカウンターから強襲されて、さらに失点を重ねる展開に。惜しいチャンスを作った場面も幾度かあったが、ほぼ相手の狙いどおりの展開で一蹴されてしまった。
この敗戦により札幌は3連敗。それも3試合続けて無得点と、攻撃的なサッカーを標ぼうするチームとしては苦しいところ。この3連敗の前に1つ白星を挟んで、その前も3連敗だったことを踏まえると、非常に厳しい状況になってしまっている。
敵地に乗り込む仙台の前節はホームでC大阪に2-3で惜敗。前半終了間際というイヤな時間帯に失点しながらも、悪い空気になることなく後半に反撃を開始。57分と67分に西村 拓真が決めて逆転し、上位のC大阪を押し切りそうなところまで持ち込んだ。しかし、82分にCKから同点にされると、後半アディショナルタイムには清武 弘嗣のスーパーゴールで逆転を許してしまった。
これで仙台は6連敗。首位接近をもくろむC大阪を追い詰めたのだから、必ずしも戦いぶりが劣悪なわけではない。だが、前々節・横浜FM戦もそうだったように、相手が得点を挙げて勢いに乗ってきた時間帯に耐えることができず、押し切られてしまっている。結果が出ていない中で強気のプレーを続けることができていないようにも見受けられる。シーズン序盤には外国籍選手を中心に負傷者が重なっていたが、ここにきて蜂須賀 孝治と吉野 恭平の負傷離脱が発表され、台所事情はより苦しい流れに。なんとかチーム一丸となって乗り切りたい。
さて、そんなチーム同士の対戦だが、集中力の維持が勝敗を分けるカギとなりそうだ。札幌は一発のカウンターやリスタートといったディテールで失点をして勝点を逃している。口で言うほど簡単ではないだろうが、十分に修正が可能な箇所だろう。そして、仙台は前半や後半の終盤など、失点を喫する時間帯が良くない。連敗を止めるべく高いテンションで試合や後半に挑んだ結果、終盤のエネルギーが不足してしまっているのかもしれないが、選手交代などを有効に使いながらしっかりと戦い切りたいところだ。
[ 文:斉藤 宏則 ]

