今季二度目の4連勝を目指すG大阪は鹿島に次ぐ7位。宮本 恒靖監督が就任した2018シーズン以降、秋を迎えると調子を上げてきた。
「最近の気温の低下が良い方向に働いている」と指揮官も認めるように、チーム全体がハードワークを敢行。3連勝中はすべて1点差ではあるものの、勝負強く競り勝ってきた。
一方、6位の鹿島だがG大阪との勝点差はわずかに『1』。しかも2試合消化が多いという状態だ。ザーゴ監督の就任後、苦しい戦いが続いていた東の横綱は、前節こそ大分に敗れて11年ぶりの8連勝を逃したものの、本来の勝負強さを見せ始めている。パナスタでのG大阪戦は2勝2分だが、宮本監督就任後のG大阪戦は4試合ドローが続いている。
つまり、互いに“五度目の正直”を目指す一戦だ。8月23日に行われた直近の対戦は1-1のドローに終わった。G大阪が先手を取りながらも、この試合を最後に現役を引退した内田 篤人のロングパスを起点に、鹿島が後半アディショナルタイムに同点ゴールをゲット。この試合を機に、鹿島は一気に復調した。G大阪とてアウェイで逃した勝点3の悔しさを忘れてはいないはずだ。
2カ月ぶりの顔合わせだが、G大阪は当時と異なり、3連勝中は[4-4-2]を基本布陣にして戦ってきた。キャプテンの三浦 弦太が負傷離脱している中で、鹿島戦に特別なモチベーションを抱いて戦うのが、徐々に本領を発揮し始めている昌子 源である。
「これだけ試合が入ってくると、自然と試合勘が研ぎ澄まされているところもある」と、1年近いブランクからの復調に手ごたえを感じている昌子。G大阪加入後「鹿島時代、パナスタでは負け知らずだった」と笑顔だった昌子だが、ホームで鹿島に初黒星をつけるためにも彼の踏ん張りは欠かせないはずだ。
そして、アウェイの鹿島戦で先発したパトリックも直近の2試合では先発の座を勝ち取っており、広島戦では昨年8月以来となる先発出場時のゴールをゲットした。エヴァラウド、パトリック、アデミウソンとブラジル国籍アタッカーのパフォーマンスも試合の行方に大きな影響をもたらすはずだ。
前節は大分に敗れた鹿島だが、土居 聖真が欠場し、犬飼 智也が累積警告で出場停止だったことが響いていた。それでも大分戦の前半はほぼ一方的な展開で相手を押し込んでいただけに、大きな修正材料を抱えている状態ではない。パトリック封じは勝利に不可欠な要素になるが、犬飼の戦列復帰は明るい材料になるはずだ。
2年前のホーム・鹿島戦が宮本監督にとっての就任初戦だった。難敵を下して4連勝を勝ち取れば、さらにはずみがつくはずだが、それは鹿島にとっても同じこと。最多のタイトルを誇る鹿島と2番目に多い栄冠を持つG大阪が互いのプライドを懸けてピッチに立つ。
[ 文:下薗 昌記 ]
